谷川連峰の奥深くに身を隠すように聳え立つ大源太山
標高は1600mに足らず大きさも小ぶりだけど、
その鋭く尖った山容は誰が言ったか知らねども、、、
「上越のマッターホルン」と呼ばれています。

登山口は10台ほどしか停められないので6時前には到着。
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一緒に登るのは、のんのん君と腰抜け隊長NONXILEの二人組!
2月浅間外輪山以来の結成であります。
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早朝はうっすら寒いくらい
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激写中のワタシが撮っているのは、、、
(この後ワタシのが写ってる写真は腰抜け隊長が撮影・提供していただいたものです。)
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タニウツギさん
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GW頃は雪解け水で増水してずぶ濡れ必至だったという渡渉地点
だいぶ水かさも減り流れも穏やかで、滑るのを気をつけるだけでした。
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新緑の中、アップダウンを繰り返し、、
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片方だけ木にロープでくくりつけられてるアルミハシゴを越えると
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2度目の渡渉地点
最初の岩を飛び越えれば、あとは心配ありません。
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背の小さいのんのん君も無事クリア!

渓流やゴルジュ帯など登山道に水場があるのは楽しいねぇ。
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水源から離れると落葉樹の中をひたすら登り
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尾根を登りあげ目指す大源太山がお目見え。
まだまだ遠いですな・・・
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山頂までの開けた尾根沿いでは、たくさんの花たちが迎えてくれます。
ベニサラサドウダン
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アカモノ
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マイヅルソウ
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振り向くと苗場方面の絶景が広がっていました。
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花の写真を撮っているとNONXILEのふたりはずっと先へ、、、
のんのん君がトップでグイグイ登っていきます。。
ん〜カメラを意識しているなぁ・・・と思ったら
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でたぁ〜!リーダーのんのん君に合わせたポージング!!
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少し歩けば、何かに捧げる舞がはじまり、、、雨乞いか?
雨、雷、火事オヤジ、それだけは呼ばないでちょうだいね。。
オヤジは若干2名ほどすでに同行しておりますが、、、(汗)
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標高を上げていくとでてきましたミヤマキンバイ
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そしてそしてぇイワカガミちゃん❤️
まるで花束のようでした。
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白いヒメイワカガミを探してたんだけど出会えず、、残念

ずんずんすすむ のんのん君
ほんと写真を撮ってると追いつけない、、、足下の花に気づいているのかなぁ?
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「野郎ども遅いではないか!!」
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決めポーズで上州の侠客のごとく一喝したあと、、またまた先頭を引っ張っていく!?
いつもとは違うなぁ、、この後大丈夫か?
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山頂まで一踏ん張り
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ここは本当に標高1500mくらいかいな!?っな尾根登りです!
どう見ても2500mくらいの感じがするよねぇ〜絶景です♪
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終始のんのん君がトップを引っ張り、、、
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9時30分 大源太山1598m登頂!!!
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バンジャ〜イ
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山頂は割と広かった
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余裕をかましてるかと思ってた、のんのん君に、、この時異変が、、、
「なんか変・・・」、、何が変?と聞いても「よくわからん・・・」とな、、、
お主は4歳児か?

おそらく飛ばしすぎてスタミナが切れたか、軽い日射病か、、そんなところでしょうね。。。


正面の山の中央少し左に七ッ小屋山山頂
右奥には右から武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳
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左手には笠ケ岳〜朝日岳〜白毛門へと続く稜線
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さらに左手に目を向けると巻機山
白毛門から巻機山まで縦走できるらしいです、、、
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避難小屋もなく水場もなく藪漕ぎ必至らしいので、、いかれる方は慎重に計画を立てて下さい。。
残雪期に歩かれる人もいるそうです。。。


水分を十分に摂り360度展望を堪能しながら長めに休んで、
ゆっくりペースで七ッ小屋山へ向かいます。

こちら側は鎖&ロープの激降り、、50mくらいあるでしょうかね。
三点支持でビビらず、、 冷静に、、
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のんのん君はワタシと腰抜け隊長で上と下から指示を出しながら、確実に降りてもらいます。。
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山頂直下の難所をクリアして一安心
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と思いきや、、その先はまたまた50mほど直滑降!
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ワタシが見本を見せて、、、
次はのんのん君
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少々ロープに頼りがちで腰も引けてたけど、
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問題なくスムーズにクリア!
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左肩にハンデを負ってるとはいえ、岩登りが好きなのんのん君は、
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ビビりながらも楽しそうですな。。。
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激降り無事クリア奉納のポーズ!
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ん?なにか?
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山頂で体調の異変を訴えてたのもどこ吹く風
足取りも軽やかであります。。はぁ、、、
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腰抜け隊長がついてきおらずソロNONXILEか?
いえいえ、、ちょいと離れてバンザイポーズの腰抜け隊長
流石です! 
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シラネアオイの群落がたくさんあって 
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大源太から七ッ小屋までの稜線上が見頃でした。
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ムラサキヤシオや
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またまた登場ミヤマキンバイくん
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ミツバオウレンに
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タテヤマリンドウ
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花々に目を楽しませてもらっていたら七ッ小屋山がすぐそこ
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10時30分 七ッ小屋山到着!
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混み合ってるので(といっても6人くらい)、少し先の広い場所でお昼ご飯。
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最近お気に入りのシーフードヌードルにトマトジュースをいれた
なんちゃって「ペスカトーレ」 !
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締めには余ったスープにお握りとソーセージとチーズを入れて海鮮リゾット♪
うみゃいのでR ♪♪
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たっぷり休んだので、のんのん君完全復活!?
先頭を切って馬蹄形縦走路の懐へ飛び込んでいきます。
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天気予報では晴れは朝方までで昼前から曇り時々霧、、霧ですか?
まったくハズレです、、ピーカンで初夏を思わせる暑さではないかいな!?
最近の山専門気象予報は、、地域によってズッコケ予報が多い気がする・・・
最終的には自分で判断しなければいけませんが、天気図読んだ思った通りの快晴でした!


途中にミニチュア池塘を発見
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2016年に馬蹄形を時計周りで歩いた時、蓬ヒュッテから出発した2日目の朝は霧が深くて
この素晴らしい縦走路を見ることができませんでした。
武能岳から望んだ笹原の縦走路は、、、こんなに優しい路です
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陽射しが強くて暑くて 風が欲しいなぁ〜なんて思ってると、、
涼しい風が吹いてくれる、、天国のような路なんです
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遠くに見えるのは仙ノ倉山と平標山
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振り返って辿ってきたピークと路
やはり大源太山は異様にトンガってますねぇ
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蓬ヒュッテ分岐までの縦走路にもお花さんたち
ナエバキスミレ
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隔年で花を咲かせるというコバイケイソウ
開花は7月くらいでしょうか、、、今年は大当たりかもしれません!
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ツマトリソウ
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天国の路はあっという間に終わり分岐を右折
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登ってきたルートを右側に眺めて歩き
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左側には谷川岳主脈縦走路
左から万太郎山ーエビス大黒の頭ー仙ノ倉山ー平標山
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こう眺めると、、えげつないアップダウンですね、、、、
エビス大黒から仙ノ倉山への登りは凄く苦しかった記憶が蘇ります。
この縦走路を西黒尾根から平標登山口まで日帰り11時間で歩ききってしまう
克&雅さんを思い浮かべながら、、荷を軽くすれば自分にもできるかな?
、、、な〜んておもったりして、、、

快速のお二人は、トレイルランニングと同じくらいの速さなのでしょうねぇ、、、
ワタシにはムリ、真似できません、、、夢想に終わりました。

 
夢から目が覚めて、、、、
あ〜❤️  イワカガミちゃ〜ん! 
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ゴゼンタチバナちゃ〜ん
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アズマシャクナゲち゛ゃ〜ん!
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新手のお花攻撃にメロメロになってシシゴヤノ頭に到着。
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ここからは九十九折りに降っていきますよ。。
「スチャ!」 心構えは万全です。。
下山時の気の緩みが怪我一生になっちゃうんです!「足下注意ヨシ!!」 
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降りに使ったこのルートは「謙信ゆかりの道」と命名されていて、
かの越後の虎「上杉謙信」が関東に出陣する時に通ったそう。
昔の人は凄いね・・・

登りとは植生が違い、、
イワカガミやアカモノは咲いておらず、イワウチワさんや、、 
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これは、、、花びらが散っててわからない、、、なんでしょう?
サンカヨウかなぁ? 
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え〜っと、これはっ、、、
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怪しげなオーラを放つラショウモンカズラ
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タニウツギはこっちにもいらっしゃいました
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気になったのは登山道の真ん中に生えてる、このお方、、、オオバコさんです
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踏まれても踏まれても道の真ん中に生えてる、、、なぜ?
踏まれない安全な場所は、子孫を残すのに他の植物との競争が激しいからだと聞いたことがあります。
踏まれても枯れない強さと、生き残るしたたかさ、、、自分もそうありたいものです。。


原生林の落葉樹の森をゆるゆる歩いて朝のルートに合流
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14時40分登山口にとうちゃ〜く!
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湯沢の公衆温泉「駒子の湯」で汗を流して帰路につきました。。。
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結局、今回何だかんだいって歩いたルートの7、8割はのんのん君が終始先頭でした。
体力がないからぁ、
虚弱体質だしぃ〜、、
左肩が痛いのが心配、、、
云々、、、

やる気にさせるのに一苦労ですが、
4月末から毎週山に登っている効果が出てきて、
山を登る基礎体力は整いつつあるようです。


梅雨入り前の谷川連峰の奥地は、
存在感抜群の上越のマッターホルンに
天国のような馬蹄形縦走路

爽快な空の下で夏山シーズン前の体力チェックになったのでした。。。
次回は馬蹄形縦走も歩けるでしょう!

ホントか?


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今回の山行記録
●山行日  2018年6月3日(日)
●山域   上信越 谷川
●メンバー 3名 
●行動時間 8時間40分(休憩1時間30分)
●ルート  10.0km
      旭原登山口(6:00)〜分岐(6:20)〜大源太山(8:50)(9:00)
      〜七ッ小屋山(10:30)(11:30)〜蓬ヒュッテ分岐(12:10)〜
      シシゴヤノ頭(12:50)(13:00)〜分岐(14:20)〜旭原登山口
     (14:40)
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