縦走3日目最終日 本日も晴天なり!!
4時前に起床
山頂に着く頃には空も白んできてヘッドライトは必要ありません。
5時50分 奥穂高岳登頂!
(ちなみに百名山52座目となりました)
ケンも登頂!(^_^;)
山頂には10名ほどの先行者がいました。
心静かに日の出を迎えます。。。
明鏡止水 今思えばそんな心境でしょうか・・・
今日歩く西穂高岳に到る雲海に覆われる稜線と、焼岳、乗鞍岳、御嶽山。
富士山と南アルプスの役者達、、今朝も遠望できました。
昨日歩いた槍ヶ岳からの稜線
心洗われるような、、、二日続いた晴天に感謝!
山を畏れ 山に謙虚に もう恐怖や迷いはない
日本一の難路の核心
穂高の真髄 ジャンダルムへ踏み出そう!
歩く工程は、累積標高差1600m、越えていくピーク数8峰、標高3000m付近の登下降、、、
降り傾向とはいえ厳しいぞ! 体力は残っているか? 昨日使い果たしていないか??
ジャンダルムが問うているようです。
気力は充実、体力も大丈夫!
奥穂高岳から10分も歩けば左右切れ落ちたナイフリッジ 馬ノ背
高度感が半端ない、、、
手元、足元がちょっとでも狂えば滑落必至、、最悪の事態
信州側の薄い岩棚に足を置く距離が遠く緊張。
前の女性はだいぶ苦しんでましたが、なんとかクリア、、、ホッとします。
馬ノ背の全容 恐ろしく切り立ってますね、、、
後続の方が通過しているところも、登りより降りのほうが難しいかもしれません。
とにかく、手掛かり足掛かりはしっかりあるので落ち着けば問題ないのだけど、
高度感が恐怖心を煽ります・・・
少し離れて馬ノ背と奥穂高岳
ジャンダルムへは浮き石の急斜面を鞍部まで降り登返してから、右方面にトラバース。
すべての岩が浮いていて危険 岩を落とさないように慎重にいきます。
、、、が、前の女性が大量の落石をしてしまいました。。
その前を先行する女性には影響がなかったようで一安心でしたが、、、(´-д-`)
(ここは登るより降りる方が厳しいと感じました)
鎖も設置されているけど、三点支持でいったほうが安定して登れる。
右手へトラバースし
信州側へ乗り越す
ロバの耳を乗り越せばジャンダルムが目前!!!
一度降ってから登り返して
ジャンダルムの基部に到達
先行する若者二人が直登を選択してクライムアップ!
(その写真を撮るの忘れてしまった、、、やはり緊張していたのかもしれません)
今考えれば若者二人の登るとこを見てルートを覚えれば、直登で登れると思うのだけど、、
その時は身の丈に合わないこと、安全を優先して予定に入れていなかったこともあり、
迷うことなく巻き道を選択しました。
巻き道の途中、ルートと見間違える登り口と踏み跡があるけど、行き止まりなので注意!
かく言う私も間違えてしまいました(-。-;)
ぐるっと半周すれば「ジャン」のペンキマークがあり、マークに従って登れば苦もなく山頂へ。
穏やかな山頂には「天使ちゃん」が待っていました!❤️
(赤く染まっているのは、直登した若者のウェアの色が映っているからです)
7時30分 ついに念願のジャンダルム登頂!!!
嬉しくて言葉もでません・・・(u_u)
ケンも登頂!!
あ゛〜天使ちゃんに連れ去られちゃう、、、
まんざらでもなさそうですがねぇ(^0^;)
後続の二人が到着、、先着の若者二人と登頂の喜びを分かち合いました!
「お!この一枚かっこいいな!!」←自画自賛(^^ゞ
しばらく山頂で余韻に浸ります・・・
ジャンダルムから眺望は、ぐるっと360度快晴!
飛騨側には笠ヶ岳
北アルプス最深部の峰々
左奥に黒部五郎岳、その右に三俣蓮華岳、薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、、、
どれかわかる人にはわかりますよね・・・
今年は計画していけなかった、、、天国のような場所です。
槍ヶ岳に北穂高岳
槍ヶ岳の左側を遠望すれば、、、
左から、いつか歩きたい読売新道の赤牛岳
去年歩いた水晶岳から野口五郎岳に続く快適稜線
そして右最奥には剱岳
ここまでの険しさと反比例して、なんて穏やかな山頂なんだろう。。
ここにもうしばらく居てもいいかな、、、、なんておもってしまいます。
20分ジャンダルムの山頂を堪能し、後続者に場所を譲って先に進みます。
皆さん達成感で一杯のようですね♪
真正面には西穂高岳まで稜線
何回アップダウンするんだっけかな、、、
ここからはガレた降り、不明瞭なルート、気を抜けません。
最初にルートミス コブ尾根ノ頭?
マーキングを見つけられなくてこの岩峰に取り付いてしまいました。
右下のザレたルンゼをくだらなければなりません。。
無理に岩峰を進めば滑落の危険がありました、、、
マーキングを見つけた追いついてきた方(Iさん)の後についていきます。。
足下がザレたルンゼを降る
鎖があるけど三点支持もできるので補助的に使う程度で大丈夫
降りきり振り返って
逆ルートなら左側の斜面の方が安定して登れそうです。
(鎖、ロープ確保はないので、くれぐれも自己責任で、、)
ここもわかりにくい場所
マーキングもあって右の谷側を降るんだけど、悪天候時は真っ直ぐいってしまいそう、、、
先行する「Iさん」の姿を見失わないようについて行きます。。
※ここで「Iさん」と「Oさん」について。。。
「Iさん」は、天狗のコルで追いつき意気投合して同行した方です。
天狗の頭でもう一方、女性の「Oさん」も加わり三人で即席パーティーを組みました。
後ほど登場!
この名も無い小ピーク(たぶん畳岩尾根ノ頭)は、
岩が平らで安定しているように見えるけど、
すごく狭くて左右は切れ落ちたナイフリッジと変わりません。
岩の上に立つときは少々緊張しましたよ・・・
ガレた斜面を降りきれば、、、
天狗のコルに到着 9時15分
ここで「Iさん」と、しばらく情報交換。
岳沢に降りて上高地へいく計画だったらしいのですが、
西穂経由で上高地ルートにするか悩んでいました。
悩む原因は、西穂経由だと上高地からのバスに間に合うかギリギリだということ。。。
「それじゃ〜一緒にいって西穂山荘到着の時間で再検討すれば?」
「時間が厳しければロープウェイで新穂高に降りばいいんじゃない?」
「沢渡まで送っていくから!」
↑
この提案で、同行することに決定!!
「Iさん」トップで再スタート
鎖があるので安心だけど、使わずに三点支持で登れます。
ここは降る方が危険度が高いでしょう。。
登り上げて「Iさん」の先が「天狗岳」?
、、いえ、その先に隠れています。
振り返ってジャンダルムから降ってきたルート
急斜面の岩峰をクライムアップすれば、、、
天狗岳は目前!
9時50分 天狗岳登頂!!
いつの間にか追いついてきた女性登山者
3週間前にも同じルートを歩いたそうで、、、とびっきり明るい!
「お先に」って、早くスタートしたと思ったら、あっという間に見えなくなっちゃった、、
あんな小さな体のどこにそんな力があるのか?
危険地帯をものともしないバランス感覚、体力、只者じゃありません、、きっと。
10分ほど休憩して再スタート
正面のピーク、間ノ岳へ向かいます。
間ノ岳の前には難所、逆層スラブが待ち受けています。
鎖があり岩が渇いているので、なんら問題はないけど、
岩が濡れていたら危険度は高くなります。
逆層スラブを降りきり、振り返って一枚。
天狗岳から即席パーティーを組んだ「Oさん」お目見え!!!
あ、あれ!前向きに降りてきてるじゃないですか!!??
ここをそうやって降りている人、聞いたことありません、、、、
いくらアプローチシューズを履いているからって、、、凄いバランス感覚!
これが逆層スラブ!
ご本人曰く「ひきつった笑顔」らしいのですが、、(^_^;)
逆層スラブも、その後の足取りも、余裕と力強さを感じましたよ!
ここら辺が間天のコルかな?
テントを張れそうな場所がありました。
逆層スラブを降りたコルにも張れそうでしたね。。
逆層スラブをバックに「Oさん」
逆層スラブをこれから降る登山者
、、、あれ?クラシックスタイルのウエアはどこかでみたな、、、
あ゛〜たぶん、昨夜夕食後の寝酒で正面に座ってた方じゃないかな?
西穂までいくかどうかは起きたら決めるって言ってたけど、、こられたようです。
間天のコルから垂壁を登り、、、
山頂の標識は岩に書かれた消えゆくペンキマークのみ
山頂には70過ぎと思われる大ベテランさんが、ノンビリ休憩していてしばし談笑。
休憩もそこそこに先を目指します。
西穂高岳までが射程に入りました!
登ってぇ
降って
登る!
まだまだ登ってぇ
12時5分 P1到着!
昼ご飯をゆっくりとっている時間はありませんが、20分ほど各自行動食を摂って中休憩。
西穂高岳山頂は手の届くところ!
軽く登り返して、、、
P1から5分で西穂高岳到着!!! 12時35分
「Iさん」、「Oさん」、お疲れ様でしたぁ〜!
あんな所から歩いてきたんだね・・・
8月に西穂高岳に登って臨んだ色彩と全然違う
すっかり秋を越え冬支度な穂高の山々に別れを告げ、西穂山荘までひと頑張り!
チャンピオンピークへの登り
いつも鎮座まします「たぬき岩」さん
13時10分 ピラミッドピーク到着!
ここら辺までくると大キレット、ジャンダルム付近と比べて簡単なんだけど、
なにせ疲れが体に溜まってきてます。慎重に慎重に、、、
10時35分 独標到着!
小休憩後、西穂山荘へ、、あともう少し!
「Oさん」ぜんぜんペースを乱さず男二人と遜色なく歩かれてます。
やはり、ヘルメットに張ってあるステッカーは力量の証明ですね!
独標からはハイキング道でも、溜まってきた疲れが顕著に足に出てきました。。。
丸山を通過し
14時35分 西穂山荘とうちゃ〜く!!!!
槍ヶ岳から大キレット〜ジャンダルム〜西穂高岳
「Iさん」と「Oさん」と感動を分かち合い、連絡先など交換。
一息ついてからロープウエイ乗り場へ
16時 ロープウェイ乗り場に到着
新穂高登山指導センターで下山届を提出し、先を急ぐ「Oさん」とはここでお別れです。
「Iさん」と一緒に沢渡まで向かい、梓湖畔の湯で汗を流したら既に19時過ぎ。
握手を交わして帰途につきました。。。
累積標高差 約5600m(登り3300m/降り2300m)
総距離 約26km
ピーク数 18座
3000m峰 8座
※大喰岳3101m-中岳3084m-南岳3033m-北穂高岳3106m
-涸沢岳3103m-奥穂高岳3190m-ジャンダルム3163m
「人生の節目に挑んだ日本一の難路」
険しい岩稜帯、切り立った岩峰、吸い込まれそうな谷底、、、
訪れる者に平等に、登山者の覚悟と力量が試される場所。
その反面、得られる達成感、感動は計り知れないものがありました。
出会った方たちと共有した時間は、歓びが何倍にも大きくなり、、
かけがえのない思い出へとかわった3日間・・・
厳しくも楽しかった経験は、、、人生の大切な宝物になりました。。。
また近いうちに同じルートか別のルートを探して穂高に戻ってきます!
最後に、即席パーティ−を組んでくれた「Iさん」と「Oさん」。
お二人と同行できたことで緊張感は和らぎ安心感を増し、楽しく踏破することができました。
あらためて、ありがとうございます。またパーティーを組みましょう!
今シーズンの夏山が最高のカタチで締め括れたことに感謝して、
レポートを終わろうと思います。
-------------------------------------------------------------------
今回の山行記録
●山行日 2018年10月9日(火)
●山域 北アルプス
●メンバー 単独(天狗のコルより3名)
●行動時間 10時間45分(休憩2時間)
●ルート 6.5km
穂高岳山荘(5:15)〜奥穂高岳(5:50)(6:10)〜馬ノ背(6:20)〜ロバの耳
(6:50)〜ジャンダルム(7:30)(7:50)〜コブ尾根ノ頭(8:30)〜畳岩尾根ノ頭
(8:55)〜天狗のコル(9:15)(9:30)〜天狗岳(9:50)(10:00)〜逆層スラブ
(10:15)〜間ノ岳(10:55)(11:00)〜P1(12:05)(12:25)〜西穂高岳
(12:35)〜チャンピオンピーク(12:55)〜ピラミッドピーク(13:10)〜
西穂独標(13:35)〜西穂山荘(14:35)(15:10)〜ロープウェイ乗場(16:00)
-----------------------------------------------------------------
全ての写真、地図等の画像は、クリックすると拡大されます。
※私が映っている一部の写真は、「Iさん」と「Oさん」が撮影した画像を掲載しています。
4時前に起床
朝ご飯は、槍ヶ岳山荘の弁当の残り三分の一を野菜スープに入れた雑炊。
粛々と準備を澄ませ5時15分、日の出を拝みに奥穂高岳へと向かいます。山頂に着く頃には空も白んできてヘッドライトは必要ありません。
5時50分 奥穂高岳登頂!
(ちなみに百名山52座目となりました)
ケンも登頂!(^_^;)
山頂には10名ほどの先行者がいました。
心静かに日の出を迎えます。。。
明鏡止水 今思えばそんな心境でしょうか・・・
今日歩く西穂高岳に到る雲海に覆われる稜線と、焼岳、乗鞍岳、御嶽山。
富士山と南アルプスの役者達、、今朝も遠望できました。
昨日歩いた槍ヶ岳からの稜線
心洗われるような、、、二日続いた晴天に感謝!
山を畏れ 山に謙虚に もう恐怖や迷いはない
日本一の難路の核心
穂高の真髄 ジャンダルムへ踏み出そう!
歩く工程は、累積標高差1600m、越えていくピーク数8峰、標高3000m付近の登下降、、、
降り傾向とはいえ厳しいぞ! 体力は残っているか? 昨日使い果たしていないか??
ジャンダルムが問うているようです。
気力は充実、体力も大丈夫!
奥穂高岳から10分も歩けば左右切れ落ちたナイフリッジ 馬ノ背
高度感が半端ない、、、
手元、足元がちょっとでも狂えば滑落必至、、最悪の事態
信州側の薄い岩棚に足を置く距離が遠く緊張。
前の女性はだいぶ苦しんでましたが、なんとかクリア、、、ホッとします。
馬ノ背の全容 恐ろしく切り立ってますね、、、
後続の方が通過しているところも、登りより降りのほうが難しいかもしれません。
とにかく、手掛かり足掛かりはしっかりあるので落ち着けば問題ないのだけど、
高度感が恐怖心を煽ります・・・
少し離れて馬ノ背と奥穂高岳
ジャンダルムへは浮き石の急斜面を鞍部まで降り登返してから、右方面にトラバース。
すべての岩が浮いていて危険 岩を落とさないように慎重にいきます。
、、、が、前の女性が大量の落石をしてしまいました。。
その前を先行する女性には影響がなかったようで一安心でしたが、、、(´-д-`)
女性が無事鞍部についた頃を見計らって降りていきます。
先行者に先を譲ってもらい鞍部からロバの耳へ取りつきます
取りつき点からの足の置き場が遠いですね、、、気合い一発!
その後、左斜めに登り垂壁をクライムアップ!(ここは登るより降りる方が厳しいと感じました)
鎖も設置されているけど、三点支持でいったほうが安定して登れる。
右手へトラバースし
信州側へ乗り越す
乗り越す前に馬ノ背からのガレ場前の急斜面を降る登山者2名
岩壁に張り付いてるようです、、こうみると浮き石の落石が命取りなのだとよくわかります。
ロバの耳を乗り越せばジャンダルムが目前!!!
一度降ってから登り返して
ジャンダルムの基部に到達
先行する若者二人が直登を選択してクライムアップ!
(その写真を撮るの忘れてしまった、、、やはり緊張していたのかもしれません)
今考えれば若者二人の登るとこを見てルートを覚えれば、直登で登れると思うのだけど、、
その時は身の丈に合わないこと、安全を優先して予定に入れていなかったこともあり、
迷うことなく巻き道を選択しました。
巻き道の途中、ルートと見間違える登り口と踏み跡があるけど、行き止まりなので注意!
かく言う私も間違えてしまいました(-。-;)
ぐるっと半周すれば「ジャン」のペンキマークがあり、マークに従って登れば苦もなく山頂へ。
穏やかな山頂には「天使ちゃん」が待っていました!❤️
(赤く染まっているのは、直登した若者のウェアの色が映っているからです)
7時30分 ついに念願のジャンダルム登頂!!!
嬉しくて言葉もでません・・・(u_u)
ケンも登頂!!
あ゛〜天使ちゃんに連れ去られちゃう、、、
まんざらでもなさそうですがねぇ(^0^;)
後続の二人が到着、、先着の若者二人と登頂の喜びを分かち合いました!
「お!この一枚かっこいいな!!」←自画自賛(^^ゞ
しばらく山頂で余韻に浸ります・・・
ジャンダルムから眺望は、ぐるっと360度快晴!
飛騨側には笠ヶ岳
北アルプス最深部の峰々
左奥に黒部五郎岳、その右に三俣蓮華岳、薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、、、
どれかわかる人にはわかりますよね・・・
今年は計画していけなかった、、、天国のような場所です。
槍ヶ岳に北穂高岳
槍ヶ岳の左側を遠望すれば、、、
左から、いつか歩きたい読売新道の赤牛岳
去年歩いた水晶岳から野口五郎岳に続く快適稜線
そして右最奥には剱岳
ここまでの険しさと反比例して、なんて穏やかな山頂なんだろう。。
ここにもうしばらく居てもいいかな、、、、なんておもってしまいます。
20分ジャンダルムの山頂を堪能し、後続者に場所を譲って先に進みます。
皆さん達成感で一杯のようですね♪
真正面には西穂高岳まで稜線
何回アップダウンするんだっけかな、、、
ここからはガレた降り、不明瞭なルート、気を抜けません。
最初にルートミス コブ尾根ノ頭?
マーキングを見つけられなくてこの岩峰に取り付いてしまいました。
右下のザレたルンゼをくだらなければなりません。。
無理に岩峰を進めば滑落の危険がありました、、、
マーキングを見つけた追いついてきた方(Iさん)の後についていきます。。
足下がザレたルンゼを降る
鎖があるけど三点支持もできるので補助的に使う程度で大丈夫
降りきり振り返って
逆ルートなら左側の斜面の方が安定して登れそうです。
(鎖、ロープ確保はないので、くれぐれも自己責任で、、)
ここもわかりにくい場所
マーキングもあって右の谷側を降るんだけど、悪天候時は真っ直ぐいってしまいそう、、、
先行する「Iさん」の姿を見失わないようについて行きます。。
※ここで「Iさん」と「Oさん」について。。。
「Iさん」は、天狗のコルで追いつき意気投合して同行した方です。
天狗の頭でもう一方、女性の「Oさん」も加わり三人で即席パーティーを組みました。
後ほど登場!
この名も無い小ピーク(たぶん畳岩尾根ノ頭)は、
岩が平らで安定しているように見えるけど、
すごく狭くて左右は切れ落ちたナイフリッジと変わりません。
岩の上に立つときは少々緊張しましたよ・・・
ガレた斜面を降りきれば、、、
天狗のコルに到着 9時15分
ここで「Iさん」と、しばらく情報交換。
岳沢に降りて上高地へいく計画だったらしいのですが、
西穂経由で上高地ルートにするか悩んでいました。
悩む原因は、西穂経由だと上高地からのバスに間に合うかギリギリだということ。。。
「それじゃ〜一緒にいって西穂山荘到着の時間で再検討すれば?」
「時間が厳しければロープウェイで新穂高に降りばいいんじゃない?」
「沢渡まで送っていくから!」
↑
この提案で、同行することに決定!!
「Iさん」トップで再スタート
鎖があるので安心だけど、使わずに三点支持で登れます。
ここは降る方が危険度が高いでしょう。。
登り上げて「Iさん」の先が「天狗岳」?
、、いえ、その先に隠れています。
振り返ってジャンダルムから降ってきたルート
急斜面の岩峰をクライムアップすれば、、、
天狗岳は目前!
9時50分 天狗岳登頂!!
いつの間にか追いついてきた女性登山者
3週間前にも同じルートを歩いたそうで、、、とびっきり明るい!
「お先に」って、早くスタートしたと思ったら、あっという間に見えなくなっちゃった、、
あんな小さな体のどこにそんな力があるのか?
危険地帯をものともしないバランス感覚、体力、只者じゃありません、、きっと。
10分ほど休憩して再スタート
正面のピーク、間ノ岳へ向かいます。
間ノ岳の前には難所、逆層スラブが待ち受けています。
鎖があり岩が渇いているので、なんら問題はないけど、
岩が濡れていたら危険度は高くなります。
逆層スラブを降りきり、振り返って一枚。
天狗岳から即席パーティーを組んだ「Oさん」お目見え!!!
あ、あれ!前向きに降りてきてるじゃないですか!!??
ここをそうやって降りている人、聞いたことありません、、、、
いくらアプローチシューズを履いているからって、、、凄いバランス感覚!
これが逆層スラブ!
ご本人曰く「ひきつった笑顔」らしいのですが、、(^_^;)
逆層スラブも、その後の足取りも、余裕と力強さを感じましたよ!
ここら辺が間天のコルかな?
テントを張れそうな場所がありました。
逆層スラブを降りたコルにも張れそうでしたね。。
逆層スラブをバックに「Oさん」
逆層スラブをこれから降る登山者
、、、あれ?クラシックスタイルのウエアはどこかでみたな、、、
あ゛〜たぶん、昨夜夕食後の寝酒で正面に座ってた方じゃないかな?
西穂までいくかどうかは起きたら決めるって言ってたけど、、こられたようです。
間天のコルから垂壁を登り、、、
山頂の標識は岩に書かれた消えゆくペンキマークのみ
山頂には70過ぎと思われる大ベテランさんが、ノンビリ休憩していてしばし談笑。
休憩もそこそこに先を目指します。
西穂高岳までが射程に入りました!
登ってぇ
降って
登る!
まだまだ登ってぇ
12時5分 P1到着!
昼ご飯をゆっくりとっている時間はありませんが、20分ほど各自行動食を摂って中休憩。
西穂高岳山頂は手の届くところ!
軽く登り返して、、、
P1から5分で西穂高岳到着!!! 12時35分
「Iさん」、「Oさん」、お疲れ様でしたぁ〜!
あんな所から歩いてきたんだね・・・
8月に西穂高岳に登って臨んだ色彩と全然違う
すっかり秋を越え冬支度な穂高の山々に別れを告げ、西穂山荘までひと頑張り!
チャンピオンピークへの登り
いつも鎮座まします「たぬき岩」さん
13時10分 ピラミッドピーク到着!
ここら辺までくると大キレット、ジャンダルム付近と比べて簡単なんだけど、
なにせ疲れが体に溜まってきてます。慎重に慎重に、、、
10時35分 独標到着!
小休憩後、西穂山荘へ、、あともう少し!
「Oさん」ぜんぜんペースを乱さず男二人と遜色なく歩かれてます。
やはり、ヘルメットに張ってあるステッカーは力量の証明ですね!
独標からはハイキング道でも、溜まってきた疲れが顕著に足に出てきました。。。
丸山を通過し
14時35分 西穂山荘とうちゃ〜く!!!!
槍ヶ岳から大キレット〜ジャンダルム〜西穂高岳
「Iさん」と「Oさん」と感動を分かち合い、連絡先など交換。
一息ついてからロープウエイ乗り場へ
16時 ロープウェイ乗り場に到着
新穂高登山指導センターで下山届を提出し、先を急ぐ「Oさん」とはここでお別れです。
「Iさん」と一緒に沢渡まで向かい、梓湖畔の湯で汗を流したら既に19時過ぎ。
握手を交わして帰途につきました。。。
累積標高差 約5600m(登り3300m/降り2300m)
総距離 約26km
ピーク数 18座
3000m峰 8座
※大喰岳3101m-中岳3084m-南岳3033m-北穂高岳3106m
-涸沢岳3103m-奥穂高岳3190m-ジャンダルム3163m
「人生の節目に挑んだ日本一の難路」
険しい岩稜帯、切り立った岩峰、吸い込まれそうな谷底、、、
訪れる者に平等に、登山者の覚悟と力量が試される場所。
その反面、得られる達成感、感動は計り知れないものがありました。
出会った方たちと共有した時間は、歓びが何倍にも大きくなり、、
かけがえのない思い出へとかわった3日間・・・
厳しくも楽しかった経験は、、、人生の大切な宝物になりました。。。
また近いうちに同じルートか別のルートを探して穂高に戻ってきます!
最後に、即席パーティ−を組んでくれた「Iさん」と「Oさん」。
お二人と同行できたことで緊張感は和らぎ安心感を増し、楽しく踏破することができました。
あらためて、ありがとうございます。またパーティーを組みましょう!
今シーズンの夏山が最高のカタチで締め括れたことに感謝して、
レポートを終わろうと思います。
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今回の山行記録
●山行日 2018年10月9日(火)
●山域 北アルプス
●メンバー 単独(天狗のコルより3名)
●行動時間 10時間45分(休憩2時間)
●ルート 6.5km
穂高岳山荘(5:15)〜奥穂高岳(5:50)(6:10)〜馬ノ背(6:20)〜ロバの耳
(6:50)〜ジャンダルム(7:30)(7:50)〜コブ尾根ノ頭(8:30)〜畳岩尾根ノ頭
(8:55)〜天狗のコル(9:15)(9:30)〜天狗岳(9:50)(10:00)〜逆層スラブ
(10:15)〜間ノ岳(10:55)(11:00)〜P1(12:05)(12:25)〜西穂高岳
(12:35)〜チャンピオンピーク(12:55)〜ピラミッドピーク(13:10)〜
西穂独標(13:35)〜西穂山荘(14:35)(15:10)〜ロープウェイ乗場(16:00)
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全ての写真、地図等の画像は、クリックすると拡大されます。
※私が映っている一部の写真は、「Iさん」と「Oさん」が撮影した画像を掲載しています。
コメント
コメント一覧 (4)
どもです!
あれ、、すでに踏破してなかったんだっけ?(^0^;)
妙義とか上州の山の方が危険かもしれない、、、
浮き石、ルートミスに気をつけて、楽勝と思わず常に慎重に行動できれば、
トキちゃんなら問題ないとおもうよ〜!
早く行きなさい!!(-_^:)
ジャンダルム、チャレンジしてみたいです。
勉強になりました。
アタックできるよう地元の山で鍛錬します。
夏山最後の最高のシーズンが思うような天候に恵まれない中、、
狙った通りに好天を掴むことができて、緊張しつつも最高でした!!
これ以上ないベストコンディション(^○^)/
奥穂も北穂も実は初めてなんですが、終始岩稜帯の歩きは楽しいですねぇ〜♪
馬ノ背が一番緊張しました・・・^_^;
馬ノ背降りたコルからロバの耳に取り付き、トラバースするところも危険ですね、、、
あとはクライミング要素たっぷりで気を抜かずにいけば問題ないかと。
体力的にも2泊3日なら問題なかったのですが、現在膝が悲鳴を上げてます、、
左膝に少し水が溜まり腫れて曲がらない状態なんです(T_T)
10月末頃復帰できればいいのですが。。。
燃える浅草岳、拝見しましたよ!
素晴らしいルート再発見しました!!
今年の紅葉は間に合わないかもしれませんが、いつか登りたいですね(^-^)/
コメントありがとうございました。
稜線歩きの2〜3日目は天気が良かったみたいで裏山C!!
それにしても槍ヶ岳は相変わらずの凄い人だったんですね。
自分はその山域の縦走はだいぶ前の事なので記憶が曖昧ですが、
やっぱり岩場は緊張感がありますが起伏に富んで、全てが絵になる景色の中を歩くフルシンさんのテンション上がってるのが伝わってきます♪
秋山も終盤、そろそろ冬になりますね。
一年もあっという間。
今年はあと何回素晴らしい景色を眺められますかね♪