群馬を代表する上毛三山の一つに数えられ、大分県の耶馬渓・香川県の寒霞渓と並び、
日本三大奇景の一つともされている「妙義山」へ登ってきました!
今回一緒に登ったのは、この方、、
一ヶ月前に槍〜大キレット〜ジャンダルム〜西穂縦走の最終日に途中から同行したOさん。
http://sora-michi.blog.jp/archives/52552338.html
(最高峰 相馬岳山頂にて)
Iさんも誘ったんだけど、、仕事で残念ながら不参加、、、
「また3人でどこかに登りましょう!」、、、という約束は次回へと持ち越しです。
この週末は実のところ、膝の回復具合の様子見兼ねて新潟と福島の県境の山を予定していました。
のんのん君を連れてと考えていたんだけど、土日仕事になり単独。
一人で登るのも好きなんだけど、ダメ元でOさんとIさんに前日声をかけてみたんですね。
そしたら、、、Oさんから
「妙義山を登りません?」って誘い返し!!
「なぬっ!妙義!??」
登りたいと思っていたけど単独では腰が引けていた近くて遠い山。
でも、気になって気になっていた山なんです。
予定していた新潟と福島の県境の山は
紅葉も最盛期は過ぎてしまっていそうだったり、、
金曜に谷川岳では積雪の情報が入ってたり、、、
天気予報も午後から曇り天気が良いのは午前中だったり、、、
、、、長距離移動しても元が取れないかなぁ、、なんてなんとなく思っていたんです。
突然の誘い返しに、土曜出発前の19時急遽予定再検討、、、
30分で妙義のルートなど検討して、、「行きまっす!」と相成りました。
土曜23時過ぎに待ち合わせ場所の「道の駅みょうぎ」に到着して車中泊。
明朝5時30分にOさんと待ち合わせて6時スタート。
参道を通って
神社に安全登山を祈願して白雲山登山口から入山。
大の字看板を目指します。
簡単な岩場、鎖もでてくるけど、普通の登山道で足慣らし。
大の字看板下までの登り上げ(ブレた・・・)
縦走路とは反対の左に大の字看板への岩場があります。
この岩場を登れば大の字看板!
いや〜いい天気です♪
寒いかなって思ってたけど、最高峰の相馬岳でも標高1100mくらいなので、
陽が上がれば暑いくらい、、すでに長袖一枚で充分。
正面を見れば絶景!
振り返えれば朝日に照らされる岩峰!!
ここから鎖場が連続します、ヘルメット被って気合い充填!
自然探勝路への分岐「辻」を過ぎ
奥の院に到着
核心部その1 奥の院30mの岩壁
(これ以降の岩壁などの長さは個人的なイメージなので参考まで。)
ワクワクしますねぇ〜。。
先行していたガイドさんと2名の方はロープで確保しながら登っていきます。
ホールドはあるので鎖は使っても補助的に使用。
Oさんも無難にクリア!
登り上げて開けた場所からの絶景!!
色づいた紅葉の中での一息区間、、
簡単な岩場を登れば
「見晴」に到着
眼下の安中市から朝靄の中に薄っすら浮かぶ榛名山が望めました。
Oさんの背後は数十メートル切れ落ちた絶壁です、、、お股ひゅんひゅん(;゚д゚)
ここからが岩場のオンパレードのはじまり、核心部連続まつり!
岩の間は通れるようですが、左の岩上を乗り上げて通過。
核心部その2 ビビリ岩
3mくらい真上に登り、10mほど20度くらいの岩斜面を水平移動します。
水平移動の写真は、鎖から手を離せないので撮れません、、、
水平移動終了地点から3mほど登ってビビリ岩クリア。
ホッ〜とするのも束の間、、、
軽く助走して
核心部その3 背ビレ岩
幅80cm、長さ10mくらいのナイフリッジ。
左右切れ落ちてて滑落したら命はないですね、、慎重に!
でも斜度は緩くホールドもたくさんあるので、鎖もほとんど使わずクリアできます。
Oさんも余裕のヨッちゃん←古いね(^_^;)
高度感からくる恐怖心のほうが強いかなぁ、、下見なければ問題なし(←私はです)
しばらく歩くと「大のぞき」
怖くてのぞけませんよ・・・展望を満喫したら次へどんどん行きましょう!
登ったら降りるのが山だけど、妙義は岩壁を降りなければなりません。
クライミングなら懸垂下降する岩場を連続して鎖一本で下降します。
15mくらいの岩壁
次は30mくらいの岩壁
最後は50mの岩壁
先行パーティに追いつきました。豆粒のようですねぇ
無事降りてOさんを待ちます。
岩が濡れてるように見えるけど乾いていてフリクションは良好。
ビビらず、手に力を入れ過ぎず、靴の裏全体で岩を押し付けるようにすれば、
スムーズに降りれます。
お手本のようなOさん!
履いてる靴はファイブテンのアプローチシューズ「ガイドテニー」
グリップが高そうで岩場向き、、物欲がわいてしまいます。
紅葉を探しながら次の天狗岳へ。。赤いモミジ♪
7時35分 天狗岳到着
展望を眺めながら15分ほど休憩
座れる場所があるので腰を下ろして休憩するのには適地ですね、ここ!
小腹を満たして再スタート。
緊張感が低い登山道を20mほど降りると、、
タルワキ沢のコル
自然探勝路への分岐です。
ここまできて引き返しませんよね、、、(-。-;)
天狗岳から命辛々辿り着いた人や、間違って自然探勝路から登ってきちゃった人への注意喚起なんでしょう。
それほど事故が多いってことです。。
タルワキ沢のコルから70mほど緩やかに登りあげれば、
表妙義山の最高峰「相馬岳 1104m」に到着!
、、、???
あれれ? 標高1104mだって?
文章書いてて気づきました! 登ってる日は11月4日なんです!!
なんて偶然なんでしょうか!? Oさん気づいてた?
この山はピークハントというより、岩峰鎖場尾根踏破が目的なので、、
山頂の標高って全然気にしてなかったんだよねぇ〜目からウロコでした!
ケンを登場させる場所もほとんどなく、山頂標識での一枚のみ、、
これから目指す?金洞山。
すごく切り立ってる峰々です!!
左から鷹戻しの頭〜東岳〜中岳
手前の斜面の紅葉がいい塩梅♪
西に見えるはずの浅間山は雲の中、、、
表妙義は鞍部の堀切を中心に二つの山塊で構成されているんですね。
ここまで歩いてきた、
大のぞき〜天狗岳〜相馬岳を白雲山
これから行こうとしている、、
鷹戻しの頭〜東岳〜中ノ岳を金洞山
下山し振り返ってからわかりました(^◇^;)
展望を満喫して堀切まで140m、最盛期の紅葉の中を降っていきます。。
まだ早いか、、終わっちゃったか、、、
間に合いましたよ紅葉♪
安心してもいられません、、ここは岩峰 妙義山
岩壁を1箇所降りて、、
振り返って見たところ
すでに慣れてきていて怖いというより楽しい♪
降り切ると散っていない紅葉真っ只中!!
ん〜〜黄色と赤色と橙色と、色づく前の薄緑の柔らかいステージライトの下を歩いているみたいで、
ここは妙義山ということを忘れてしまいそう、、、
Oさんが見つけた「羽子板の羽根」のような実
なんでしょうね、、これ?
おっと、、、写真撮るのに夢中になってたらOさんに撮られてた・・・(^_^;
岩尾根の下をトラバースするように歩き、、、
楓(ハウチワカエデ)の赤に足止めさせられ、、
ずいぶんとゆ〜っくり歩いて茨尾根のピーク直下の登りに到着。
後ろから追いついてきた男性2人に先行してもらいました。
割合大きなホールドがあるので問題なし。
登りあげると三角窓のような岩のトンネルの下をくぐって
少し登ると、、、
「茨尾根のピーク」 パノラマ台に到着!
白雲山と金洞山の中間地点で展望は最高です!!
え〜天狗岳からOさんが先行していますが、、その訳はですねぇ
、、、被写体になってもらいたかったからなんです。。f(^ー^;
紅葉がキレイでねぇ、、せっかくパーティ組んだんだし、、
Oさんの技術・体力ともにジャンダルムの時から申し分ないし、、、
なんか遅いなぁ〜なんて思ってたんではないでしょうか、、Oさん
、、まぁ、そういうことなんです!
パノラマ台では、写真を撮っていただいた先行男性お二人と撮り合いっこ。
絶景と難路を共有した同士の楽しいひと時でした♪
このお二方とは、後ほどお会いすることに・・・
しばらく降れば堀切(ホッキリ)に10時45分到着
尾根づたいの最低鞍部になります。
行動食のパンを食べて、追いついてきた大ベテランさんと会話しながら15分でスタミナ回復。
昨夜妙義山に決めた時は、堀切から降りて東屋〜自然探勝路で周回しようと思ってました。
膝の具合が完全に復調していないことや、翌日外せない予定があるので、
軽めにしておこうと、、、
Oさんは、先の金洞山(鷹戻しの頭〜東岳〜中岳)までの表妙義完全縦走を考えていたようで、、
自分はまったく予備知識なし、、、
白雲山を問題なく越えてきたことも自信となって、休憩後向かうことに決めました!
決めたのはいいんだけど、、この後アクシデントに見舞われてしまいます、、、
ここがアクシデント地点、岩斜面のトラバース。
前半部分をクリアして後半部分の中間地点(Oさんがいるとこの数十センチ手前)、
落ち葉が溜まっている辺りに着地しようとしたところ、足元が滑って10mくらい滑落(>_<)ゞ
足が置けるとおもった落葉の下は、斜度が変わらず濡れた岩斜面のままでした。
滑った時は持っていた鎖の片手を離した瞬間だったので、堪えきれず滑落したのが顛末。
停止した場所から滑落地点を見上げての一枚。
左半身で数メートル、仰向けで数メートル滑り、、
左腕と左足でブレーキをかけて若干右に曲がっている所で停止。
岩斜面に薄く土と落葉が溜まっていて滑り台のようだったけど、
それが結果的に大事に到らなかった、、
止まらなかったらどこまで落ちていったか、、
まだまだ甘いですね・・・(v_v)
注意一瞬 怪我一生(最悪の場合は落命)
登山の危険性を、まざまざと思い知らされました。
登山道に復帰後、女坂分岐を過ぎ「鷹戻し」の取り付き付近までしばらく歩くも、
膝の具合に不安もでている中で、滑落の影響が出ることも考慮して撤退を決断。
Oさんとは途中で分かれ別行動としました。
堀切まで戻り一息つきます。
体の痛んでいるところを確認してみると、左腕と左膝下の軽い擦り傷と右肩の打ち身のみ。
軽傷で済んだのは運が良かっただけでしょう。
(持ってきたファーストエイドキットは使用せずも、携行していると安心感は高いです。)
一安心したところで持ってきたアルフリを思いだして喉を潤しているところ
↑
すいぶんと余裕かましてるじゃん、、、オレ(。-ω-)ノ
自省を込めて長々振り返ってますが、、
岩斜面のトラバースに踏み出す前に2回電話が鳴りました。
出ている場合じゃないので電源をオフにしたんだけど、実家からのコール。
「虫の知らせ」かな?
「そこから先に行くな」と、、、
今振り返れば、そう思ったりするけど、、滑落は自分のミスに他なりません。
ちなみに実家からの電話は、たわいもない要件で拍子抜けでしたが、、、(ˇд ˇ;)
12時5分、「鷹戻し」への未練を残しつつ中間道へと下山します。
エスケープルートといえども黒滝までは気を抜けません。
斜度は緩くても鎖は設置されていないので危険。
堀切で話した大ベテランさんが、凄くいやらしくて下山は慎重にって言ってたっけ、、
(降りてきた岩斜面を振り返って)
安全地帯の黒滝まで降りる頃には、「鷹戻し」方面からコールが響いてきました。
黒滝からは自然探勝路を色づく紅葉を見ながら下山。
標高が低いところは黄葉ですねぇ♪
軽装備の一般登山者ともすれ違って平和な雰囲気いっぱい
東屋に到着して、そのまま探勝路を歩きたかったんだけど、、
金鶏橋方面へ降ります。
大人場を過ぎれば
すぐ県道に合流
アスファルトを20分少し歩いて妙義山参道経由、観光客で賑わう駐車場に到着しました。
道の駅で地元野菜を買い込み、マロンとバニラのミックスソフトを堪能(←ソフト好き❤️)
中ノ嶽神社へ下山した頃を見計らってOさんへ連絡したところ、
既に下山して「おじさま3人」と県道をこちらへ向かっているとのこと。
車を走らせ途中で乗ってもらい、道の駅まで送迎させてもらいました。
「おじさま3人」は茨尾根のピークで写真を取り合ったお二方と、堀切で話をした大ベテランさん。
「あ〜あの時の!」なんて、、話も弾みます。
二人組のお一人は最後の大下りで力尽き鎖を掴んでいられず、3mほど滑り落ちたそうです、、
両腕の肘から先の擦り傷で済んだそうで無事でよかった・・・
Oさんとも次回の山行を約束して道の駅でお別れ。
帰路に着きました。
関越は25km渋滞表示がでたけど常に動いていて、18時30分には帰宅。
家についてから風呂に入って傷を再チェック。
唾付けとけば治っちゃう程度ですねぇ、、、ホント良かったぁ
鎖が設置されてるのでアスレチック感覚で登れる山であり、
岩場に慣れていれば充分楽しい山。
標高が低くても相応の経験と体力が絶対条件であり、
一歩間違えれば「死」が待っている危険度が高い表妙義縦走路でした。
妙義山は、、「危険な山」
・日帰り可能で装備が軽装でOK
・体力があり身軽であればスニーカーでもいける
・アプローチが短くエスケープルートが多い
・悪天時の冷雨や強風、雷雨に曝されることが少ない
10月に縦走した大キレット/ジャンダルムは、、「危険かつ困難な山」
・3000mの高山であり低酸素
・スケールが大きくアプローチが長くエスケープルートがほとんどない
・装備は重く行動に制限がかかる(軽装の登山者もいますが、、、)
・悪天時では雷の危険にさらされ行動が遅くなれば低体温症になりやすい
・ルートファインディングが必要で道迷いが即遭難に繋がる etc...
槍〜大キレット〜ジャンダルム〜西穂縦走と近い感覚の危険を感じましたが、
似て非なるものと思います。
日本一の難路(大キレット/ジャンダルム)を踏破したからといって、
決して甘く見ていたわけではないけど、たった一回の判断ミスで滑落。。
「油断大敵」
心に刻み込まれた登山となりました。
*************************************************
あとがき
Oさん、逆ナンパ、、、あぁ違った、、、(^0^;)
逆誘い返しをいただき、途中までパーティーを組めて楽しかったです!
経験、技術、おそらく体力もOさんの方があって、安心して歩けましたよ。
自分一人では表妙義山は歩こうと思ってなかったし、、、
初めてなのに単独で計画して完全踏破してしまった姿、男前です(。>ω<)ノ
またご一緒しましょうね、、今度はIさんも参加して!
足手まといにならないよう頑張ります。。
*************************************************
-------------------------------------------------------------------
今回の山行記録
●山行日 2018年11月4日(日)
●山域 西上州
●メンバー 2名
●行動時間 7時間30分(休憩1時間)
●ルート 7km
参道入口(6:00)〜妙義神社(6:10)〜白雲山登山口(6:15)〜大の字
(6:50)(7:00)〜辻(7:10)〜奥の院(7:15)〜見晴(7:35)(7:40)
〜ビビリ岩(7:45)〜背ビレ岩(8:00)〜大のぞき(8:05)(8:10)
〜天狗岩(8:35)(8:50)〜タルワキ沢のコル(9:05)〜相馬岳(9:20)
(9:30)〜国民宿舎跡分岐(9:45)〜茨尾根のピーク(10:35)〜
堀切(10:45)(11:00)〜女坂分岐(11:25)〜堀切(11:55)(12:05)
〜黒滝(12:25)〜東屋(12:40)〜大人場(12:55)〜登山口(13:05)
〜参道入口(13:30)
-----------------------------------------------------------------
※私が一人で写っている写真はOさんが撮影した画像を使用させてもらいました。
日本三大奇景の一つともされている「妙義山」へ登ってきました!
今回一緒に登ったのは、この方、、
一ヶ月前に槍〜大キレット〜ジャンダルム〜西穂縦走の最終日に途中から同行したOさん。
http://sora-michi.blog.jp/archives/52552338.html
(最高峰 相馬岳山頂にて)
Iさんも誘ったんだけど、、仕事で残念ながら不参加、、、
「また3人でどこかに登りましょう!」、、、という約束は次回へと持ち越しです。
この週末は実のところ、膝の回復具合の様子見兼ねて新潟と福島の県境の山を予定していました。
のんのん君を連れてと考えていたんだけど、土日仕事になり単独。
一人で登るのも好きなんだけど、ダメ元でOさんとIさんに前日声をかけてみたんですね。
そしたら、、、Oさんから
「妙義山を登りません?」って誘い返し!!
「なぬっ!妙義!??」
登りたいと思っていたけど単独では腰が引けていた近くて遠い山。
でも、気になって気になっていた山なんです。
予定していた新潟と福島の県境の山は
紅葉も最盛期は過ぎてしまっていそうだったり、、
金曜に谷川岳では積雪の情報が入ってたり、、、
天気予報も午後から曇り天気が良いのは午前中だったり、、、
、、、長距離移動しても元が取れないかなぁ、、なんてなんとなく思っていたんです。
突然の誘い返しに、土曜出発前の19時急遽予定再検討、、、
30分で妙義のルートなど検討して、、「行きまっす!」と相成りました。
土曜23時過ぎに待ち合わせ場所の「道の駅みょうぎ」に到着して車中泊。
明朝5時30分にOさんと待ち合わせて6時スタート。
参道を通って
神社に安全登山を祈願して白雲山登山口から入山。
大の字看板を目指します。
簡単な岩場、鎖もでてくるけど、普通の登山道で足慣らし。
大の字看板下までの登り上げ(ブレた・・・)
縦走路とは反対の左に大の字看板への岩場があります。
この岩場を登れば大の字看板!
いや〜いい天気です♪
寒いかなって思ってたけど、最高峰の相馬岳でも標高1100mくらいなので、
陽が上がれば暑いくらい、、すでに長袖一枚で充分。
正面を見れば絶景!
振り返えれば朝日に照らされる岩峰!!
ここから鎖場が連続します、ヘルメット被って気合い充填!
自然探勝路への分岐「辻」を過ぎ
奥の院に到着
核心部その1 奥の院30mの岩壁
(これ以降の岩壁などの長さは個人的なイメージなので参考まで。)
ワクワクしますねぇ〜。。
先行していたガイドさんと2名の方はロープで確保しながら登っていきます。
ホールドはあるので鎖は使っても補助的に使用。
Oさんも無難にクリア!
登り上げて開けた場所からの絶景!!
色づいた紅葉の中での一息区間、、
簡単な岩場を登れば
「見晴」に到着
眼下の安中市から朝靄の中に薄っすら浮かぶ榛名山が望めました。
Oさんの背後は数十メートル切れ落ちた絶壁です、、、お股ひゅんひゅん(;゚д゚)
ここからが岩場のオンパレードのはじまり、核心部連続まつり!
岩の間は通れるようですが、左の岩上を乗り上げて通過。
核心部その2 ビビリ岩
3mくらい真上に登り、10mほど20度くらいの岩斜面を水平移動します。
水平移動の写真は、鎖から手を離せないので撮れません、、、
水平移動終了地点から3mほど登ってビビリ岩クリア。
ホッ〜とするのも束の間、、、
軽く助走して
核心部その3 背ビレ岩
幅80cm、長さ10mくらいのナイフリッジ。
左右切れ落ちてて滑落したら命はないですね、、慎重に!
でも斜度は緩くホールドもたくさんあるので、鎖もほとんど使わずクリアできます。
Oさんも余裕のヨッちゃん←古いね(^_^;)
高度感からくる恐怖心のほうが強いかなぁ、、下見なければ問題なし(←私はです)
しばらく歩くと「大のぞき」
怖くてのぞけませんよ・・・展望を満喫したら次へどんどん行きましょう!
登ったら降りるのが山だけど、妙義は岩壁を降りなければなりません。
クライミングなら懸垂下降する岩場を連続して鎖一本で下降します。
15mくらいの岩壁
次は30mくらいの岩壁
最後は50mの岩壁
先行パーティに追いつきました。豆粒のようですねぇ
無事降りてOさんを待ちます。
岩が濡れてるように見えるけど乾いていてフリクションは良好。
ビビらず、手に力を入れ過ぎず、靴の裏全体で岩を押し付けるようにすれば、
スムーズに降りれます。
お手本のようなOさん!
履いてる靴はファイブテンのアプローチシューズ「ガイドテニー」
グリップが高そうで岩場向き、、物欲がわいてしまいます。
紅葉を探しながら次の天狗岳へ。。赤いモミジ♪
7時35分 天狗岳到着
展望を眺めながら15分ほど休憩
座れる場所があるので腰を下ろして休憩するのには適地ですね、ここ!
小腹を満たして再スタート。
緊張感が低い登山道を20mほど降りると、、
タルワキ沢のコル
自然探勝路への分岐です。
ここまできて引き返しませんよね、、、(-。-;)
天狗岳から命辛々辿り着いた人や、間違って自然探勝路から登ってきちゃった人への注意喚起なんでしょう。
それほど事故が多いってことです。。
タルワキ沢のコルから70mほど緩やかに登りあげれば、
表妙義山の最高峰「相馬岳 1104m」に到着!
、、、???
あれれ? 標高1104mだって?
文章書いてて気づきました! 登ってる日は11月4日なんです!!
なんて偶然なんでしょうか!? Oさん気づいてた?
この山はピークハントというより、岩峰鎖場尾根踏破が目的なので、、
山頂の標高って全然気にしてなかったんだよねぇ〜目からウロコでした!
ケンを登場させる場所もほとんどなく、山頂標識での一枚のみ、、
これから目指す?金洞山。
すごく切り立ってる峰々です!!
左から鷹戻しの頭〜東岳〜中岳
手前の斜面の紅葉がいい塩梅♪
峰々の先には荒船山のテーブルトップが臨めます。
※荒船山は「クレヨンしんちゃん」の作者が亡くなった山です。
西に見えるはずの浅間山は雲の中、、、
表妙義は鞍部の堀切を中心に二つの山塊で構成されているんですね。
ここまで歩いてきた、
大のぞき〜天狗岳〜相馬岳を白雲山
これから行こうとしている、、
鷹戻しの頭〜東岳〜中ノ岳を金洞山
下山し振り返ってからわかりました(^◇^;)
展望を満喫して堀切まで140m、最盛期の紅葉の中を降っていきます。。
まだ早いか、、終わっちゃったか、、、
間に合いましたよ紅葉♪
安心してもいられません、、ここは岩峰 妙義山
岩壁を1箇所降りて、、
振り返って見たところ
すでに慣れてきていて怖いというより楽しい♪
降り切ると散っていない紅葉真っ只中!!
ん〜〜黄色と赤色と橙色と、色づく前の薄緑の柔らかいステージライトの下を歩いているみたいで、
ここは妙義山ということを忘れてしまいそう、、、
Oさんが見つけた「羽子板の羽根」のような実
なんでしょうね、、これ?
おっと、、、写真撮るのに夢中になってたらOさんに撮られてた・・・(^_^;
岩尾根の下をトラバースするように歩き、、、
楓(ハウチワカエデ)の赤に足止めさせられ、、
ずいぶんとゆ〜っくり歩いて茨尾根のピーク直下の登りに到着。
後ろから追いついてきた男性2人に先行してもらいました。
割合大きなホールドがあるので問題なし。
登りあげると三角窓のような岩のトンネルの下をくぐって
少し登ると、、、
「茨尾根のピーク」 パノラマ台に到着!
白雲山と金洞山の中間地点で展望は最高です!!
え〜天狗岳からOさんが先行していますが、、その訳はですねぇ
、、、被写体になってもらいたかったからなんです。。f(^ー^;
紅葉がキレイでねぇ、、せっかくパーティ組んだんだし、、
Oさんの技術・体力ともにジャンダルムの時から申し分ないし、、、
なんか遅いなぁ〜なんて思ってたんではないでしょうか、、Oさん
、、まぁ、そういうことなんです!
パノラマ台では、写真を撮っていただいた先行男性お二人と撮り合いっこ。
絶景と難路を共有した同士の楽しいひと時でした♪
このお二方とは、後ほどお会いすることに・・・
しばらく降れば堀切(ホッキリ)に10時45分到着
尾根づたいの最低鞍部になります。
行動食のパンを食べて、追いついてきた大ベテランさんと会話しながら15分でスタミナ回復。
昨夜妙義山に決めた時は、堀切から降りて東屋〜自然探勝路で周回しようと思ってました。
膝の具合が完全に復調していないことや、翌日外せない予定があるので、
軽めにしておこうと、、、
Oさんは、先の金洞山(鷹戻しの頭〜東岳〜中岳)までの表妙義完全縦走を考えていたようで、、
自分はまったく予備知識なし、、、
白雲山を問題なく越えてきたことも自信となって、休憩後向かうことに決めました!
決めたのはいいんだけど、、この後アクシデントに見舞われてしまいます、、、
ここがアクシデント地点、岩斜面のトラバース。
前半部分をクリアして後半部分の中間地点(Oさんがいるとこの数十センチ手前)、
落ち葉が溜まっている辺りに着地しようとしたところ、足元が滑って10mくらい滑落(>_<)ゞ
足が置けるとおもった落葉の下は、斜度が変わらず濡れた岩斜面のままでした。
滑った時は持っていた鎖の片手を離した瞬間だったので、堪えきれず滑落したのが顛末。
停止した場所から滑落地点を見上げての一枚。
左半身で数メートル、仰向けで数メートル滑り、、
左腕と左足でブレーキをかけて若干右に曲がっている所で停止。
岩斜面に薄く土と落葉が溜まっていて滑り台のようだったけど、
それが結果的に大事に到らなかった、、
止まらなかったらどこまで落ちていったか、、
まだまだ甘いですね・・・(v_v)
注意一瞬 怪我一生(最悪の場合は落命)
登山の危険性を、まざまざと思い知らされました。
登山道に復帰後、女坂分岐を過ぎ「鷹戻し」の取り付き付近までしばらく歩くも、
膝の具合に不安もでている中で、滑落の影響が出ることも考慮して撤退を決断。
Oさんとは途中で分かれ別行動としました。
堀切まで戻り一息つきます。
体の痛んでいるところを確認してみると、左腕と左膝下の軽い擦り傷と右肩の打ち身のみ。
軽傷で済んだのは運が良かっただけでしょう。
(持ってきたファーストエイドキットは使用せずも、携行していると安心感は高いです。)
一安心したところで持ってきたアルフリを思いだして喉を潤しているところ
↑
すいぶんと余裕かましてるじゃん、、、オレ(。-ω-)ノ
自省を込めて長々振り返ってますが、、
岩斜面のトラバースに踏み出す前に2回電話が鳴りました。
出ている場合じゃないので電源をオフにしたんだけど、実家からのコール。
「虫の知らせ」かな?
「そこから先に行くな」と、、、
今振り返れば、そう思ったりするけど、、滑落は自分のミスに他なりません。
ちなみに実家からの電話は、たわいもない要件で拍子抜けでしたが、、、(ˇд ˇ;)
12時5分、「鷹戻し」への未練を残しつつ中間道へと下山します。
エスケープルートといえども黒滝までは気を抜けません。
斜度は緩くても鎖は設置されていないので危険。
堀切で話した大ベテランさんが、凄くいやらしくて下山は慎重にって言ってたっけ、、
(降りてきた岩斜面を振り返って)
安全地帯の黒滝まで降りる頃には、「鷹戻し」方面からコールが響いてきました。
滑落地点から戻る時にすれ違ったガイド一行のコールでしょうかねぇ
やっぱり行っとけばよかったかなぁ、、、未練がましいワタシ
黒滝からは自然探勝路を色づく紅葉を見ながら下山。
標高が低いところは黄葉ですねぇ♪
軽装備の一般登山者ともすれ違って平和な雰囲気いっぱい
東屋に到着して、そのまま探勝路を歩きたかったんだけど、、
第二見晴付近が崩落のため通行止め。
(今年の12月には解除予定だそうですが、、、どうでしょう?)
金鶏橋方面へ降ります。
大人場を過ぎれば
すぐ県道に合流
アスファルトを20分少し歩いて妙義山参道経由、観光客で賑わう駐車場に到着しました。
道の駅で地元野菜を買い込み、マロンとバニラのミックスソフトを堪能(←ソフト好き❤️)
中ノ嶽神社へ下山した頃を見計らってOさんへ連絡したところ、
既に下山して「おじさま3人」と県道をこちらへ向かっているとのこと。
車を走らせ途中で乗ってもらい、道の駅まで送迎させてもらいました。
「おじさま3人」は茨尾根のピークで写真を取り合ったお二方と、堀切で話をした大ベテランさん。
「あ〜あの時の!」なんて、、話も弾みます。
二人組のお一人は最後の大下りで力尽き鎖を掴んでいられず、3mほど滑り落ちたそうです、、
両腕の肘から先の擦り傷で済んだそうで無事でよかった・・・
Oさんとも次回の山行を約束して道の駅でお別れ。
帰路に着きました。
関越は25km渋滞表示がでたけど常に動いていて、18時30分には帰宅。
家についてから風呂に入って傷を再チェック。
唾付けとけば治っちゃう程度ですねぇ、、、ホント良かったぁ
鎖が設置されてるのでアスレチック感覚で登れる山であり、
岩場に慣れていれば充分楽しい山。
標高が低くても相応の経験と体力が絶対条件であり、
一歩間違えれば「死」が待っている危険度が高い表妙義縦走路でした。
個人的な感想ですが、、
妙義山は、、「危険な山」
・日帰り可能で装備が軽装でOK
・体力があり身軽であればスニーカーでもいける
・アプローチが短くエスケープルートが多い
・悪天時の冷雨や強風、雷雨に曝されることが少ない
10月に縦走した大キレット/ジャンダルムは、、「危険かつ困難な山」
・3000mの高山であり低酸素
・スケールが大きくアプローチが長くエスケープルートがほとんどない
・装備は重く行動に制限がかかる(軽装の登山者もいますが、、、)
・悪天時では雷の危険にさらされ行動が遅くなれば低体温症になりやすい
・ルートファインディングが必要で道迷いが即遭難に繋がる etc...
槍〜大キレット〜ジャンダルム〜西穂縦走と近い感覚の危険を感じましたが、
似て非なるものと思います。
日本一の難路(大キレット/ジャンダルム)を踏破したからといって、
決して甘く見ていたわけではないけど、たった一回の判断ミスで滑落。。
「油断大敵」
心に刻み込まれた登山となりました。
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あとがき
Oさん、逆ナンパ、、、あぁ違った、、、(^0^;)
逆誘い返しをいただき、途中までパーティーを組めて楽しかったです!
経験、技術、おそらく体力もOさんの方があって、安心して歩けましたよ。
自分一人では表妙義山は歩こうと思ってなかったし、、、
初めてなのに単独で計画して完全踏破してしまった姿、男前です(。>ω<)ノ
またご一緒しましょうね、、今度はIさんも参加して!
足手まといにならないよう頑張ります。。
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今回の山行記録
●山行日 2018年11月4日(日)
●山域 西上州
●メンバー 2名
●行動時間 7時間30分(休憩1時間)
●ルート 7km
参道入口(6:00)〜妙義神社(6:10)〜白雲山登山口(6:15)〜大の字
(6:50)(7:00)〜辻(7:10)〜奥の院(7:15)〜見晴(7:35)(7:40)
〜ビビリ岩(7:45)〜背ビレ岩(8:00)〜大のぞき(8:05)(8:10)
〜天狗岩(8:35)(8:50)〜タルワキ沢のコル(9:05)〜相馬岳(9:20)
(9:30)〜国民宿舎跡分岐(9:45)〜茨尾根のピーク(10:35)〜
堀切(10:45)(11:00)〜女坂分岐(11:25)〜堀切(11:55)(12:05)
〜黒滝(12:25)〜東屋(12:40)〜大人場(12:55)〜登山口(13:05)
〜参道入口(13:30)
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※私が一人で写っている写真はOさんが撮影した画像を使用させてもらいました。
コメント
コメント一覧 (2)
ども!
サッカーやラグビー選手が試合で受ける傷や打撲程度で済みました。。
いやはやホントに軽く済んでよかったよぉ〜(^_^;)
やり残した鷹戻し、裏妙義いいねぇ〜
来シーズン以降、都合があえば是非(^-^)/
怪我も大したことの無いようで、良かったです。
妙義は、表も裏もまだまだ楽しいルートがありますよ。
都合が合えば案内しますよ。