今年も年の瀬が迫ってきました。
慌ただしい年末に山に登れるのも日が限定され、残すところ24日と31日のみ。
クリスマスイブと大晦日とは、なんとも微妙な、、、


24日のクリスマスイブが運良く晴れそうなので、
ガッツリ歩けて渋滞を気にせず早く帰れる山を選択しました。

選んだ山は東京都最高峰「雲取山」
平成最後の山となるかどうか・・・

雲取山が主役になった2017年に建てられた登山口の看板
なんかてんこ盛りで緩すぎ、、、でも嫌いじゃないですコレ(^_^;)
2017年が主役ってのは標高が2017mだからで、去年はたくさんの人が登ってた。
自分もそんな登山者の一人だったわけですが。。。
th_DSC_0204・・・・
黄色とピンクとブルーの怪しい奴は丹波山村のキャラクター タバスキー
奥秩父界隈に来るとお馴染みですねぇ

7時30分入山
見慣れた冬枯れの登山道を登ります。
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廃屋を過ぎ
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祠の横に初めてみる看板
「平将門 迷走ルート」だそうで、、、敗残の将の逃走ルートということかな?
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無心で植林地を進むと小休憩できる場所に着きます
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木に注意看板が括り付けられてました。
ちなみに自分はここまで40分できましたよ!
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その先にも何箇所か設置されてて、所々に滑落注意の看板とともに注意喚起がたくさん。。
東京都最高峰で2017年主役っていうことが、テレビでも発信されたようで、
その年は、お祭り騒ぎ並みにいろんな人を呼び寄せて、事故とか多かったのかもしれません。
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雲取山はある程度経験と体力がある人なら、平坦で危険箇所も少なく登りやすいので、
日帰りも問題なくできるんだけど、、、
山頂までは小袖駐車場から10km往復で20km、標高差約1300mあります。
入山が遅かったりすると途中で体力がなくなり、日が落ちて道迷いの心配も高くなり、
最悪滑落死亡事故もあったようです。

秋口には雲取山荘の従業員が登山道で熊に襲われたそうだし、、、
なんと格闘して熊に勝ったらしいですが(^0^;)

高尾山や丹沢大山の延長で登ると、とても痛い目に合う確率は上がるので、
登りやすいといっても甘くみてはいけません。
綿密な計画と充実した装備は必須です。


話を戻して、、
山頂まで三分の一地点の堂所まで1時間で到着。小休止後、すぐに再スタート。
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今回は七ツ石山に寄ってみます。
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七ツ石小屋で下山途中の若者二人から情報収集
山頂付近は雪が無いそう、、、
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石尾根を進んで
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新しい社になってる七ツ石神社にお参り
来年の登山の安全をお願いしました。
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9時50分 七ツ石山到着。
ここも墓跡のような標識、、、、
あまり好みじゃないんだけどね、この標識・・・誰がお金出したんだろう??
300年、いやいや500年は保ちそうだな、、、
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上の写真、左のピークが雲取山です。

雲取山へと続く石尾根を一旦降って、、
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ブナ坂に合流
七ツ石山に向かわずトラバースする時は、ここから展望が広がります!
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だだ〜んと富士山!!!
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超有名なダンシングツリーちゃん!
久しぶりぃ〜   相変わらず腰つきがセクスィです
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南アルプスの白峰三山  真っ白!
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富士山は気圧がぶつかってるようで爆風が想像できます、、、
なんだか右方面へ煙出して走ってるように見える?
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ヘリポートを過ぎれば、、、
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奥多摩小屋に10時35分到着。
小腹が空いたんでパン休憩します。
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前日雲取山荘に泊まって下山途中のご婦人たちが「あの山は何?」って言ってた山。
これはですね、右が悪沢岳で左が赤石岳!、、、とは話に入って答えませんでしたけどね(^_^;)
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奥多摩小屋が閉鎖されるって聞いてたので、入り口まで行ってみると貼り紙のお知らせ。。
老朽化が理由のようだけど泊まる人も少ないんでしょう・・・
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ここでテン泊する人のためにもトイレの設置をしてくれるといいのになぁ
丹波山村役場か、東京都か、、、是非お願いします!

ヨモギノ頭を越えて
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小雲取山への急登を登れば、、、
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雲取山避難小屋が見えてきます
あともう少し。
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凍結はしているけど、もってきたチェーンスパイクは装着しないでも大丈夫でした。
2回ほどツルっと冷や汗掻いたけどね・・・
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それにしても雪が少ない・・・
去年2017年1月、2014年12月の時でも5〜10cmは積もっていたんだけど、、、
温暖化というより今年の天候が荒れていないということでしょうか?
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奥秩父は晴天率が高いから、そんなに雪は降らずこんなものなんでしょうけど、、、
この時期はもう少し雪が積もってくれてた方が嬉しいかも・・・

山梨側の山頂に寄ってから、、、
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少し歩いて東京側の山頂へ
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11時30分到着、きっかり4時間でした。
前回もきっかり4時間だったけど、七ツ石山に寄らなかったら少し時間短縮できましたね。。
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丸太標柱の文字が「日本百名山」の文字に変わってました。
上から新らしい板を打ち付けています。
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おの標柱は記念碑的なもので、翌年には撤去されるのかなっておもってました。
常設なら2017年記念の板を打ち付けておいて、年が変わったら外せばよかったんじゃない?
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その方が見た目はキレイだし・・・
発注担当が間違ったんじゃないのぉ?
、、、なんて裏を読んだりして、、いかんねオジさんは(-。-;)

山頂にいらした方に撮ってもらいました。
ありがとうございます。
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山座同定盤の上で、ケンもね!
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快晴で展望はバッチリ!!

右端は三宝山、甲武信岳、木賊山、、、
中央が唐松尾山、、、右辺りが雁坂嶺かな?  この前登った笠取山はどれだろ?
左端は国師ケ岳、北奥千丈ケ岳
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中央に甲斐駒ケ岳、左が仙丈ヶ岳、、甲斐駒の右横に鋸岳も見えてました。
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それにしても良い天気です。
予報では冷え込んで風も強くなって冷え込むと言ってたけど、、、穏やかな陽差し♪
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山梨側の標柱横に陣取ってアルフリでカンパ〜イ!
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さて、「おでん」でも温めようと思って準備をすると、、、、
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ああ゛ぁ〜バーナー忘れたあぁぁ(>O<)ゞ
箸も忘れた・・・
なんという失態、、、江戸時代には「冷やしおでん」なる食べ方もあったようですが、、
それは夏の風物、、、
今日は冬です、、陽差しが穏やかといっても、グローブしてなきゃいっきに凍えてくるし、、、
やはり温めないと「おでん」はぁ〜

ということで、自省の念にかられながら、、おにぎり2個の慎ましい昼ご飯になりました。。
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予備で1個買っておいたのと、寒くてもアルフリがあって良かった、、、、

50分ゆっくりしてから下山します。
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この鴨沢ルートは登りより下山の方が楽しいね♪th_DSC_0327

ずっと富士山を横目に見ながら歩けて
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ブナ坂までは開放的な尾根を満喫できて
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12月や1月はすれ違う人も少なく
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冬枯れの景色の中でも春を待つ姿を感じ
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澄んだ空気をおもいっきり吸い込むために、、
いつもこの時季に訪れてしまいます。
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丹沢の先、相模湾には生クリームみたいな層積雲が広がって美味しそう!
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ブナ坂を過ぎれば、あとはひたすら降りるだけ、、、
今年、台風が大量に発生した痕跡は、この登山道にも爪痕を残していて、、
10箇所くらい倒木が道を塞いでました。。
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その後の道中は登りと同じなんで、一気に割愛して、、、

休まず歩き続け15時ちょうどに小袖の駐車場に到着。
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帰りは温泉にも入らず帰途につき、渋滞もほとんどなく17時30分に帰宅。


快晴の奥秩父をタップリ登って歩いて、2018年、平成最後の登山を締めました。
では、皆さまよいお年を!!


、、、とは終われません。。
これ以降、長文で不快に感じられる方もいるかもしれませんので、
興味のない方は飛ばしてください。

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七ツ石小屋分岐を過ぎて東斜面に入ってすぐ、
駐車場まであと1時間くらいのところでの出来事でした。

体の調子も膝の具合も良く、ハイペースで下山してました。
前方の男性登山者に追いつき、3メートルくらい後方でペースを合わせて歩いたところ、
熊鈴に気づいてくれ道を譲ってくれることに、、、

そこは平坦な場所から簡単な岩場に切り替わる狭い場所でした。
すれ違いができないことはないけど、、、
その男は山側に避けたつもりでも少しずれて止まっただけで、
ほとんど変わらず岩場の真ん中。。

自分が通る谷側は少々いやらしい足元だったので、安全マージンを取りたく、
譲ってくれたお礼を言って、もう少しだけ山側か少し先の平坦な場所までいけないか?
、、、と丁寧にお願いしたのだけど、、、、

思いもよらない反応が返ってきました。
お願いした瞬間、突然キレて怒りはじめたんです。


言い分は
ちゃんと避けて譲ったのに文句を言うな
十分安全で行けるだろう


面を食らったというか、言いがかりというか、、、一瞬呆然
こんなこと初めてです。。。(T_T)
お互いのためにより安全マージンを取った方が良いと思ってお願いしたと、
説明したにも怒りはおさまらない、、、
同じ事を繰り返し罵声に変わっていきました。

そこまで言われる筋合いはないので、たしなめた言葉を言った後
無視して先を急ぎます。構ってても仕方ないのでね。。
スピード差があったので追いつけないと思ったのだけど、
背後から罵声を浴びせながら頑張ってついて来る(v_v)

嫌なことを思い出してしまうので書きませんが、
もうね罵詈雑言ですよ・・・

仏の顔も三度まで、、
立ち止まって振り返り、、
「○めぇ!コ○ぁ!!○ン○売ってんのか!!!」
「おう!買ってやろうじゃねえか!」
(汚い言葉ですみません、、、こちらも感情的になりました(×_×))

速度を落として近づいてきたその男は勢いを増すのかと思いきや少しトーンダウン。
こっちが怒りモードになって対決姿勢をとったのにビビったようです。
向かってきたら斜面に突き落としてやろうかと危ない感情が心を過ぎりましたが、、、

男がトーンダウンしているのと、
こんなとこで時間をかけたくないのと、
自分からすすんで相手にケガをさせるなんてありえないこと、、
他の登山者にも迷惑がかかること、、、

目の前に来た時には冷静になって頭を切り替えました。


なぜ怒ってるの?
どこか怪我とか具合でも悪いの?

男)・・・・・・

自分が悪いことをしたのか?

男)譲ってあげたに、もっと避けろと言われた!

(丁寧にお願いしたのに気に障ったってことか、、、困ったものです)
こっちが悪いんなら謝るから!

男)・・・・・・(無言)

今日はすごい天気が良くて、気持ちよかったでしょ!?
今年最後の登山が最高の1日だったのに、最後に台無しにしたくないでしょ!?
ん?

男)・・・・・

もうね面倒くさく後を引きずりたくないんで、、、
(強引に手を握って)はい、これで仲直り。チャラにしよう!

次、どこかの山で会ってケンカしたくないし、キレイさっぱりこれで終わり!
もう一回手を握って、道中安全にと別れました。

その男はもう追って来ることはなく、気配も消え、もちろん罵声もなくなりました。


しばらく飲み込んだ怒りは燻っていましたが、
鯉口を切った刀を先に鞘に収めてよかったと思います。
今年登った山々の想い出が全部台無しになりそうで・・・


振り返ると、年齢が40半ばくらいと思えるあの男はなんだったのだろう?
歩き方もぎこちなかったし、登山の経験も豊富には見えなかった。

山に登っていて道を譲っても挨拶をしない人、マナーが悪い人とか気になることもあるけど、、
みんな澄んだ空気を吸いたくて、絶景に出会いたくて、自然に浸りたくて、、
苦しくても仲間と楽しく、単独者は自分と向き合って登っているんだよね。

思いが同じ登山者とは、道を譲り合い、苦しさを労い、喜びを分かち合い、
時には助け合う、、それが山を登るということだと思うんです。


背伸びして雲取山を往復して体力を使い切ってしまい、精神不安定になっていたのか?
もともとキレやすく意固地と虚勢を張る性格なのだろうか?まあそんなとこだろうけど、、、
もっと我慢や相手を思いやったり敬ったりする心を持った方がいいのにな・・・
そのほうが、どんなに楽しいだろうに・・・

自分自身を振り返ってみてどうだろうか?
聖人君子になれないけど
他の登山者とすれ違ったり、片言でも話をする時、どう思われているんだろう?
少なくとも一瞬の出来事でも気分良く出会えて、気持ちよく見送られたい、、、
そう強く思った出来事でした。。。

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2018年最後 平成最後の登山は後味がわるく、
深く考えさせられた一日となりました。。

まあでも、こういうこともあるのかな?
この日を限りに気持ちを切り替えて、来年も登山を楽しみたいと思います(^o^)/


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今回の山行記録
●山行日  2018年12月24日(月)
●山域   奥秩父
●メンバー 単独
●行動時間 7時間30分(休憩1時間15分)
●ルート  20km
      小袖乗越登山口(7:30)〜堂所(8:35)(8:45)〜七ッ石山(9:50)
      〜ブナ坂(10:05)〜奥多摩小屋(10:35)(10:50)〜小雲取山(11:15)
      〜雲取山(11:30)(12:20)〜奥多摩小屋(13:00)〜ブナ坂(13:20)
      〜七ッ石山分岐(13:35)〜堂所(14:10)〜小袖乗越登山口(15:00)
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