2日目
この日は18kmくらい歩かなければいけないので、余裕を持った計画。
早朝4時に起床して早めの出立に備えます。

宿泊者は6時からの小屋の食事を食べてからスタートのようですが、
自分たちは弁当にしてもらって6時には歩き始めました。
th_DSC_0257

雲は多いけど基本晴れてます!、、、山頂を除いてはね(^_^;)
登頂する頃には雲がとれてますように。。
th_DSC_0258
尾瀬沼の上には、朝焼け目当てのカメラマンも早起きしていました。
th_DSC_0260
雪解けて顔をだした沼の水面は凍っていて、、、
th_DSC_0262
昨日の日中に溶けて緩んだ雪面も、冷え込んでカリッカリで締まって歩きやすい。
th_DSC_0263

長英新道分岐付近で樹林帯に入ると・・・
th_DSC_0268
昇った陽の光が木々の間から差し込んで、光と影のコントラストが気持ちいい♪
th_DSC_0270
温度計を見てみると−2℃でした。
気持ちいい寒さです。
th_DSC_0279

このルートは木に塗った赤ペンキやピンクリボンが沢山あり、
多くのトレースと相まって道迷いの可能性は少ないでしょう。
th_DSC_0281
40分歩いたところ、斜面が少しだけキツくなった所でアイゼン装着。
th_DSC_0284
踏み抜き跡が多くなってきても、冷えて締まった雪面は踏み抜きなくアイゼンの爪も効いて、
良いペースで登っていきます。
やはり登山は早朝出立が正解ですね!
th_DSC_0291

1950m付近の4合目までは、緩やかな斜面でグングン標高を上げていき、1時間少々で到着。
夏の標準コースタイムだと2時間近くかかるようだけど、だいぶ早いです。
th_DSC_0287
4合目付近は樹林帯を抜けて、振り向くと展望が広がる♪
th_DSC_0303

しばらく、のんのん君にトップを歩いてもらいましょう!
th_DSC_0304
、、、と思った矢先、トレースの薄い方向に歩いて行ってしまって、、戻り返すことに(^_^;)
30mくらい新雪プチラッセルしておられました・・・
th_DSC_0307
背後は会津駒ヶ岳。。

4合目付近から、さらに1時間ほど登ってぇ〜
燧ヶ岳のお出まし!!!
th_DSC_0317
これが会津駒ヶ岳の全貌
th_DSC_0321
燧の山頂直下をズームするとBCのシュプールが描かれてました。。
ここ滑ると気持ちいいだろうねぇ
th_DSC_0323
シュカブラを眺めながら
th_DSC_0324
ミノブチ岳稜線へ、トラバースしながら標高を上げていきます。
th_DSC_0326

8時45分 ミノブチ岳稜線に乗り一休み
th_DSC_0328

眺めている方向の雲がね、、凄いんです!!
標高が低いところから、、、

ポッカリわた雲の積雲
バリエーション豊かな うね雲の層積雲
ひつじ雲っぽい高積雲
変形すじ雲の巻雲

th_DSC_0334
「高気圧と低気圧がせめぎ合っている」そんなかんじでしょうか?

変化ある雲は見ていて楽しいし、朝焼けや夕焼けでは感動必至ですが、、
天候は下り坂です、、今日一日は晴れがもってくれますように・・・
th_DSC_0337

ナデッ窪分岐を過ぎれば、山頂まで直登ひと踏ん張り!
th_DSC_0345
朝に雲をまとっていた山頂は、すっかり雲はなくなり、、
今回の登山のクライマックスを演出してくれてます!
th_DSC_0352
山の神様が微笑んでくれているうちに、、、40度近い斜面を慎重に登り
th_DSC_0355
岩場付近で待っていたのは、、、
尾瀬ヶ原と至仏山!
th_DSC_0357
この景色が見たかったんです!!

至仏山から見た眺望とは真逆で、女性らしい至仏と打って変わって燧ヶ岳は男らしい山。
今、向こう正面の山頂直下にいることに感慨を覚えます。
th_DSC_0113_cut
(画像は2017年のGWに登った至仏山から)

立っている場所は岩場直下で雪とのミックス状態
慎重に、慎重に、、、
th_DSC_0363
凄い風景♪
th_DSC_0364
th_DSC_0368

10mくらいの岩場をクリアすると山頂を視界にとらえました!
th_DSC_0369
、、、でも安心はできません。
右側は50度くらいの急斜面、、、ここが一番の核心部でした。
アイゼンを引っ掛けて滑落しないように。。
th_DSC_0373
核心部を過ぎれば山頂までのビクトリーロード!!
th_DSC_0375

9時20分 燧ヶ岳 俎嵒 2332m 登頂!
th_DSC_0382

天気がもってくれましたぁ〜♪
いろんなことがあった「ゆく時代 平成への感謝を込めて
安全祈願とともに歓喜のポーズを奉納!!!
th_DSC_0385
th_DSC_0386
th_DSC_0387
いやはや2日連続で、、それも神様の前で、、、(^_^;)
、、、いやいや、これでイイ〜んですヽ(^0^)ノ

かわいく控え目に、ケンも登頂!
th_DSC_0390
神様は心大らかに優しく奉納を見守ってくれていましたよ(^^ゞ
th_DSC_0393

さて、恒例の360度展望、山座同定をしてみましょう!
西から時計回りで、、、
至仏山と尾瀬ヶ原と、正面に燧ヶ岳最高峰 柴安嵒2356m。
(今回は時間的に厳しいので俎嵒を山頂にしておきます)
th_DSC_0394
どれがどれだかわかりませんが、、越後の山々(平ヶ岳、越後駒ヶ岳?)
th_DSC_0395
奥に写っているのは守門岳、浅草岳でしょうか?
th_DSC_0396
会津駒ヶ岳
th_DSC_0397
田代山・帝釈山、奥鬼怒山方面。。
th_DSC_0399
日光の山々
女峰山、大・小真名子山、太郎山、男体山に、日光白根山。
雲に巻かれてよく分かりませんね、、、
th_DSC_0401
至仏山の左隣が上州武尊山
th_DSC_0402

山頂滞在時間10分 誰も居ない山頂を独占♪
ちょうど陽が陰ってきたので下山します。
th_DSC_0406

山頂までは他に登山者もいなくて、山を独占したかのような静かな登りだったのだけど、
下山に取りかかるとチラホラ登って来ました。
th_DSC_0411
ミノブチ岳稜線上で行動食のパンを食べながら小休憩していると、続々と登ってきます。
皆さん小屋で朝食を食べてから、ゆっくりスタートしたんでしょうね。。
今日も小屋泊まりかも、、、?
th_DSC_0403
稜線まで登り上げた笑顔の皆さんを見届けて、一気に尾瀬沼まで降りますよ〜!
th_DSC_0413

下山は早い早い
途中の急斜面を見つけてはぁ〜 シリセード発動!
th_DSC_0420
th_DSC_0421

一昨日の降雪で雪がフカフカのため滑りにくいけどぉ、、、、
発動!!
th_DSC_0428
th_DSC_0429

探せばあるある! 発動!!!
th_DSC_0432
だいぶ降りてきて、もうないかと思った場所でぇ〜
発動!!!!
th_DSC_0438
シリセードもといセナカ(背中)セードだな、、こりゃ(^◇^;)
どおりで滑りが悪いとおもったらブレーキが効き過ぎてます、、、
th_DSC_0439

シリセードは時間的に差ほど歩きと違いはないけど、
楽しいし足に疲労が溜まらないので連発させます。
th_DSC_0442

斜度が緩い樹林帯の中でツリーホールを観察したり、、
th_DSC_0444
th_DSC_0448
妖精のような朽ち木を探したりしながら歩いて、、、
th_DSC_0451
11時25分 長英新道分岐付近に到着。
ミノブチ岳稜線から、なんだかんだいって1時間半もかかった(-。-;)
th_DSC_0457
th_DSC_0463

11時40分、おそらく山頂往復一番手で戻ってきました。
1名御池に抜けた方がいたと思いますが、、、
th_DSC_0469
予報通り山頂に雲がかかるも午前中は快晴!
正午に近づくほど安定しています。
th_DSC_0470

ちょうどランチタイム
燧ヶ岳が正面に見える場所で昼ご飯にしましょう。。
昨日と変わりましてぇ〜アルフリ!
今日は、まだまだ歩いて、車運転して帰らなければならないのでね・・・
th_DSC_0473
やっぱ、コレだなぁ〜担いできてよかった♪
th_DSC_0479
ランチメニューは、今シーズン定番のカップ麺シーフード(トマトジュース煮込み)に、、
ソーセージ&昨日の昼で使ったカット野菜を煮込んでトッピング!
贅沢な一品でございましょ(^_^;
th_DSC_0481
th_DSC_0483

ゆっくりランチタイムを楽しんだ後、小屋にデポしていた荷物を回収し再パッキング。
重くなった荷を担ぎ大清水へ向けて歩き出したのは、12時55分になっていました。
th_DSC_0486
下山開始時刻のタイムリミットを14時(大清水17時着)に想定していたので、
1時間早くスタートすることが出来て一安心。。

三平下に向かった歩いている途中、度々立ち止まって見ている先は、、、
th_DSC_0497
燧ヶ岳でした。
下山方向だと背を向けて歩くことになるから、見えなくなるんです。
「さようなら、また来ます。」
th_DSC_0502

燧ヶ岳と尾瀬沼を背に、三平峠へと登り上げ、、
th_DSC_0505
十二曲がりを降り、、、
th_DSC_0515
th_DSC_0529
th_DSC_0534
14時40分 一ノ瀬に到着。道程の2/3まできました。。
ここからアイゼンを外しツボ足となるんだけど、、軽くなるわけではなく、、
腐れ雪に足を取られ、疲労が溜まってきて急激にペースダウン(×_×)
th_DSC_0536

途中、野鳥が近くに舞い降りたり、枝に止まったりして励ましてくれます(←希望的観測)。
ヒガラちゃん♥️
th_DSC_0541
th_DSC_0545
この野鳥は、、、どなた様でしょうかね?
th_DSC_0547

一ノ瀬から55分かかって(登りより5分しか早まってない(×_×))、、
大清水峠登山口に到着。
th_DSC_0551

自然と表現した、「グッタリ、ゲッソリ、ワタシもう疲れちゃったのポーズ」にて、
無事に、平成最後の山行を終えることができました。

車を引き上げ、、
th_DSC_0552
戸倉の温泉に立ち寄り、、、
th_DSC_0554
さて、高速の渋滞状況はどうかと調べると、、、
、、、なんと大渋滞中・・・

無理して高速乗っても渋滞に嵌まるだけなんで、
新設の「道の駅かたしな」を冷やかし、夕飯食べて時間を潰します。
夕飯で向かったのは「中華料理 満州飯店」、昭和のニオイがプンプンする店。
th_DSC_0555
入口の扉に書かれている文字も微妙・・・
「いらしゃいっませ」??? はて?どう発音するか(-。-;)
th_DSC_0565
期待と不安を抱きながら店内へ。

チャーハン大盛、レバニラ野菜炒め、餃子(5枚)一皿を注文。
シェアしていただきます。
th_DSC_0559

何気なく出されたチャーハンを口に運ぶと、、、
な、なんだこれ!美味いではないか!!!
th_DSC_0561
ご飯のパラパラ感、塩・胡椒のみで、油はラードを使っていて絶妙な味付け。
絶品チャーハンなわけです(^_^)v
都内ではほぼ絶滅した昭和のチャーハンが、沼田市の外れの店で味わえるとは、、、(>_<)

一皿250円のニンニクが効いた餃子も美味いし、、
家の近所に移転してくれないかなぁ〜1週間に一度は通います!!
th_DSC_0562
帰ってきてわかったんだけど、店の主人は「餃子の満州」の初代料理長だった人らしいのです。
それが本当だったら、、納得・合点がいくわけですが、真相は如何に??
誰か味を守ってくれる人がいて、長く続けてもらいたいものですが、、、
沼田方面に行くときは、必ず立ち寄ってチャーハンを注文しますよ(^_^)b


大満足で店を後にしたのは20時近く、高速の渋滞はまだ続いている。
沼田インター近くのコンビニの駐車場の隅で仮眠をとって1時間。
21時過ぎにはだいぶ緩和され、渋滞にハマることなく23時30分帰宅することができました。



GWというのに降雪後による真冬のような山肌
夏には想像できないような静かな尾瀬沼
聞こえるのは鳥の声と風の音
感じるのは大自然の時の流れ

そして、大好きな昭和の味のチャーハン♪(^_^;)

命が競い合って光り輝く夏の素晴らしさ以上に、
自然の鼓動や息吹を感じることができたような気がします。


平成最後の山「燧ヶ岳」
自分にとっての「遙かなる尾瀬」は
春が近づけば思い出すでしょう!

th_DSC_0388
普通の写真もあるんです。。やればできる(^○^)

GW前半戦は気持ちよく終了♪
後半戦は何処へ、、、

-------------------------------------------------------------------
今回の山行記録
●山行日  2017年8月29日(月)
●山域   北関東・尾瀬
●メンバー 2名
●行動時間 9時間45分(休憩1時間45分)
●ルート  17.5km
      尾瀬沼ヒュッテ(6:00)〜長英新道分岐付近(6:15)〜4合目付近
     (7:25)〜ミノブチ岳稜線(8:40)(8:45)〜ナデッ窪分岐(8:55)
      〜燧ヶ岳俎嵒山頂(9:20)(9:30)〜ナデッ窪分岐(9:45)〜
      ミノブチ岳稜線(9:50)(10:00)〜長英新道分岐付近(11:25)
      〜尾瀬沼ヒュッテ(11:40)(12:50)〜三平下(13:20)〜
      三平峠(13:45)(13:50)〜一ノ瀬(14:40)(14:50)〜
      大清水峠(15:45)
-----------------------------------------------------------------

th_map_燧ケ岳2日目