2日目、岩の殿堂 「剱岳」へ!!

早朝3時起床

天気は?
昨日の曇天とは打って変わって良さそうです!
「一般登山者が登る山の中でも危険度が最も高い山」ということで、
悪天候だったら中止して下山を考えていました。

でも、、もってるよねぇ〜いよ!晴れ男!!ヾ(^^へ)
軽い朝食を摂り準備を整え4時40分歩き始めます。
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剱沢小屋を過ぎ、剣山荘の手前で日の出の時間。
この感じは、きっと絶好の快晴登山日和になるでしょう!!!
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剣山荘宿泊者も日の出を拝んでいました♪
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剣山荘でトイレを済まし、ヘルメット・簡易チェストハーネスを装着して、
5時30分スタートします。
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ハーネスは必要ないという意見もあるでしょうが、
1200mmスリングと環付カラビナ、600mmスリングと環付カラビナで胸にセットするだけ。
安全を担保するためにも、セルフビレイがあると安心です。

最初の鎖場
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このくらいでは鎖は必要ないですね。
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何度か鎖場を越えて一服剱に5時55分到着。
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あれに見えるのは、、、前剱
一気に高度を上げていきます!
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前剱に取りかかる前の緩やかな場所では高山植物も賑やか♪
ハクサンフウロ
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アキノキリンソウ
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ハクサントリカブト
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クルマユリ
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陽の光に輝くチングルマの果穂
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緊張を和らげてくれますねぇ♪

振り返れば一服剱は遙か眼下に、、、
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この鎖場も鎖を使わず三点支持で問題なし!
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のんのん君も余裕のようですね?
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左に登り上げると、、、
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影剱!奥は日本海、、、遠くまできたもんだ。。
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ザレた斜面を登り上げて、、
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前剱山頂が見えた!
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写真中央上の尖りが前剱山頂。
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その前に前剱大岩の横で小休止します。
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小休止の後、5分ほど歩いて7時5分、前剱の門の手前に到着。
前剱をトラーバースしたようで山頂は通過してしましました。
でも、ここから見る剱岳は格別です(^O^)/
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剱岳の入口 前剱の門
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両側が切れ落ちている足場の簡易橋を渡ってから、鎖のトラバース。
初心者は腰が引けて渋滞になる場所かもしれないけど、のんのん君は楽勝。
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トラバースをクリアしたら降ります。
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なんだか穏やかな稜線じゃな〜い!
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登頂者も肉眼で見えるようになってきました。。
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でもね、、穏やかなのはここまで。
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すぐに平蔵の頭への登りに取り付きます。
(左側は下山ルート)
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ここも、鎖と鉄杭が設置してあるので、なんら問題ありません。
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登ったら下りますよ〜! 左下が平蔵のコルです。
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平蔵の頭からは剱岳が真正面に立ちはだかって、、、
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「カニのたてばい」も目視できました。
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7時45分 平蔵のコルに到着
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5分ほど歩いて、、、
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「カニのたてばい」に到着。
下から見上げると垂直に思えるけど、鎖もホールドも沢山あるし、
いやらしいところには鉄杭が細かく打たれています。
ただ、足を滑らせたり、何かトラブルがあって滑落することもあるので、とってもキケンですね。
慎重に慎重に登るべし!
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少々待ち時間もあったけど、皆さん男性でスイスイ登っていくので渋滞にはなりませんでした。

さて、のんのん君の出番です!!!
のんのん君なら大丈夫だろうということで、先に登ってもらいます。
下から指示も出せるし、万が一の時でもセルフビレイも取っているので安心です。
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スルスル登っていく のんのん君。
しか〜し、、最後の最後にまごついちゃいました、、、
ん〜と、そっちじゃなくて、左の鉄杭から登って、、、
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登り終えたあと、命のキケンを感じたそうだけど、、
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スムーズに登ってましたよぉ〜!
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「カニのたてばい」を登った先には、降りルートの「カニのヨコバイ」が見えました。
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高度感がスゴイですねぇ〜(・0・;)
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この5、6名のグループが手こずっていて、、20名ほどの渋滞が発生、、、
早朝暗いうちにスタートしても、初心者やペースが遅い人と一緒になるので渋滞になるのでしょう。
自分たちは明るくなってから歩き出すことにしてよかったです。
渋滞は皆無でした♪
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山頂までラストスパート!
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もう危険な場所はないけど、気を引き締めてぇ〜!!
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8時30分 岩の殿堂 「剱岳」 2999m 登頂!!!
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ケンも登頂ぉ〜!
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北アルプスを背景に、とったどぉ〜!
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なんか国旗を掲げてるパーティーもいて、どこの国?って聞くと、、
インドネシアの若者でした。
下山時はずっと後ろをついてきてて、外国語が聞こえると日本の山なのかなって感じたりして。。。
いやでも、よかったねぇ〜遙々東南アジアからやってきて登頂が快晴で!
(日本語が話せたので、日本に住んでるのかもね、、)
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しばし、山頂からの絶景を堪能しましょう!
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右奥の薬師岳、左に黒部五郎岳。
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右に尖っているのが笠ヶ岳、左が水晶岳。
水晶岳の右に連なる尾根は読売新道。
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手前が別山、奥に左から富士ノ折立〜大汝山〜雄山。
富士ノ折立の背後に槍ヶ岳〜穂高連峰
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後立山連峰。
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パノラマで撮ってみた。。
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パンを半分食べて30分、中休止。
達成感と絶景でお腹いっぱいです♪

名残惜しいけど下山するまでが登山、気を引き締めて9時下山スタート!
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すぐに核心部「カニのよこばい」
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順番待ちで撮ってみた切り立った平蔵の頭に前剱。
まだまだ、アップダウンがあって気を抜けませんよ。。
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降りの核心部「カニのよこばい」も怖がらず、最初の1歩を踏みだせれば難しくありません。
(写真右端の所)
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万が一のことを考えて、セルフビレイを取ったけど、、
のんのん君は「たてばい」よりも簡単で怖くなかったようです。。

次に現れるのは垂直の梯子。
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10mくらいかな、、、
この後、のんのん君はいわれのないプレッシャーにプンプンお冠
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梯子を降りてすぐの鎖場。
オレンジ色のヘルメットのオッサンが間隔を空けずに、のんのん君を猛追・・・( -_-)
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自分から、「間隔を空けて安全マージンを取ってから降りてきて!」と大声で諫めるも、、、
のんのん君の背後にピタッと張り付いてきます、、、(`_´)

どうも我々を先に行かせて状況を確認しようとしているみたい。
先に行かせても、またその先で詰まるわけだし、ペースは変わらないし、、
安全地帯までオッサンを従えて進みました。

鎖場を終えたところにある小屋はトイレらしい。
使えるのかどうかは未確認です。
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平蔵のコルから頭に登り返し
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また、降る。。
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前剱手前の安全地帯でオッサンを先に行かせ、のんのん君のプレッシャーも解消。
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ここからは途中飛ばしていきましょう、、、
降りといってもザレた斜面、浮き石も多い区間もあって、気を抜けませんよ。
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高山植物を見ながらクールダウン
風が強いとピントを合わせづらいイワツメクサ
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ハクサンフウロちゃん
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ニガナちゃん
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ミヤマコウゾリナちや〜ん
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前剱をスルーして一服剱 11時到着。
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小休止後、再スタート。
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ハクセンボウフウとシナノキンバイのお花畑♪
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なんか動くものが、、、ライチョウさんか!!?
いえいえ、イワヒバリちゃんでした。。
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イワヒバリに元気をもらって、、もう少しで剣山荘です。
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11時40分 剣山荘に到着。
陽が高くなって気温が上昇したのと合わせて、のんのん君グロッキー気味、、、
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一気にテン場まで戻る予定だったけど、ここで昼ご飯にしました。
中華丼(ワタシ)に山菜蕎麦(のんのん君)
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塩分をたっぷり補給できました。
小1時間休み、ゆっくり花々を愛でながらテン場へ、、、
チングルマちゃん(←下山になったら何故か「ちゃん」づけ(^_^;))
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ミヤマリンドウちゃん
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ミヤマキンバイちゃん
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13時5分 テン場に戻ってきました。
計画では、12時までに戻って来れれば、この日中に下山する予定でしたが、
剣山荘で12時を過ぎ、のんのん君の疲れ具合を見て、もう一泊することに決定。
まあ、最初から予備日として2泊も検討していたので問題なし。
予備の食料も背負ってきてるしね!
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もう一泊するとなれば、時間はタップリある!
剣山荘で冷えたビールも買ったし!!
汗を流して落ち着いたら、一本開けちゃいましょう!!!
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こりゃ〜たまらん(^。^)
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夕暮れまで4時間
時間が経つごとに光と影、そして雲に姿を変えていく剱岳を正面に見ながら日向ぼっこ。
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剱岳登頂の余韻に浸りながら、贅沢な時間がゆっくりと過ぎて行きました・・・
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夕ご飯の後、雨風が強くなってテントを揺らし寝付けずも、
21時過ぎには静かになり星空が広がっていました。

火照った身体を冷ましてくれたのかな?
のんのん君は、「体力の限界」、「一回登ったら、もういいかな、、」な〜んて言ってたけど、
登れる体力と技術は充分にあるので、あとはヤル気だよねぇ、、、
はて、どうやってそそのかして、、モチベーションを上げさせるか、
それが課題であります(-_-#)


翌日、3日目につづく・・・
(下山するだけだけどね。。)


今回の山行で百名山2座連続登頂。
立山が54座目、剱岳が55座目となりました♪

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今回の山行記録
●山行日  2019年8月13日(火)
●山域   北アルプス北部
●メンバー 2名
●行動時間 8時間25分(休憩1時間30分)
●ルート  5.4km
      テント場(4:40)〜剣山荘(5:10)(5:30)〜一服剱(5:55)〜
      前剱大岩基部(6:50)(7:00)〜前剱の門(7:05)〜平蔵の頭(7:40)
      〜平蔵のコル(7:45)〜カニのたてばい(7:50)〜剱岳山頂(8:30)
     (9:00)〜カニのよこばい(9:20)〜平蔵のコル(9:40)〜前剱(10:25)
      〜一服剱(11:00)(11:00)〜剣山荘(11:40)(12:30)テント場(13:05)
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