台風が近づく日曜、活火山の焼岳に登ってきました。
13号は土曜のうちに日本海を北上し、台風が通り過ぎた後の快晴です!
強力な台風15号も長野県には影響は小さいようで、日中は晴れ予報。

土曜の夜、道の駅風穴の里で車中泊。
翌朝、新中の湯登山口に移動して、6時過ぎスタート。
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6時ちょっと前に登山口に到着したけど、駐車スペースはすでにいっぱい。。
道路沿いに停めました。人気なんだね、、、焼岳。
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焼岳は活火山です。
7〜8月の間、火山性地震が8回観測されていて、
9月4日には、空振を伴う火山性地震が4回。。
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噴火警戒レベルは1で変わらないけど、噴気地帯には留まらずヘルメットを携帯するよう、
注意喚起されていました。
、、、ので、ヘルメットは持参しましたよ。


少し歩くと登山道脇に放置されている車の残骸。
どうしてこうなったか不思議だけど、緑に覆われて自然と同化してました。
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しばらく、急斜面、緩斜面を繰り返して登っていきます。
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とっても整備されてるのだけど、岩の上に土が被ってて段差も大きいので、
下山時は慎重になりました(二回ほど滑って尻餅ついたワタシ)。

標高を上げていくと植生は変わり、色付き始めた広葉樹の先には、、、
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焼岳南峰が目の前!!
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7時35分 1時間20分ほどで広場に到着。
軽く休憩したら雲ひとつない焼岳へ向かいます!
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広場までは見かけなかったけど、、、残暑のお花が元気に咲いてましたぁ♪
シラタマノキの実
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オヤマリンドウ
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蝶々のつがいかな?仲良く追いかけっこしていました。。
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晴天で空は青く陽射しは強いけど、たまに吹いてくる風が気持ちいい♪
快適に標高を上げて振り返ると、、、
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この景色!もう秋の空だね〜
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左に目を移すと霞沢岳
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正面を向けば見えてきました焼岳北峰と噴気孔
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のんのん君、歩くペースは割と早くて、
広場までに3組7名、北峰南峰の鞍部までに3組4名を抜き去るペース。。
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登りはいいんだけど下りがね、、毎度のことで今回もペースダウンしてました、、


まだまだ登山道脇に咲くお花が癒してくれます♪
この赤い実は、、イワハゼの実かな?
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これは何?
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ヤマハハコ
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イタドリ
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キンコウカじゃないな、、、
キオン?ハンゴンソウ??
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花を撮りながら、のんのん君を追っかけてるうちに、、谷は開けて
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山頂はもう直ぐのところ
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写真上中央部の岩が白くなってるところが、激しく噴気を出してる場所です。
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北峰と南峰の鞍部に着いて、、、
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、、、振り返ると、先月お盆休み後半に登った乗鞍岳。山体が大きいですね。。
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乗鞍の右横には南峰
登れそうだけど、バリエーションルートで岩が崩れやすく。登るのは禁止されている模様。。
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その向かいが北峰です。
写真左の一番大きな噴気孔の脇を歩きますよ。。
硫黄の匂いが凄まじい、、、風向きが右から左なので、気にはなるほどじゃなかったけど、
長居はしちゃいけません!
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山頂直下を短い距離トラバースして、、
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この岩の塊は、、溶岩ドームでしょうか?
どんな風に形成されたか想像できません、、恐ろしや、、、
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ちょびっと岩場を越えると、、、
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すぐ山頂!
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9時ジャスト 焼岳北峰 2455m登頂!!
背後に従えるのは槍穂高の峰々と上高地。
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標高は2500mに満たないけど、北アルプスの山を一番簡単に登れて眺めることができる適地ですね!

先週の浅間隠山&鼻曲山では、連れて行くのを忘れたケンも今回は登頂!
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ではでは、グルっと素晴らしい展望、時計まわりで見ちゃいましょうかね〜
南峰と火口湖の正賀池
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笠ケ岳(中央)と抜戸岳(右端)
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抜戸岳から左へ、、、
大ノマ岳、双六岳、弓折岳、、、
中央左に水晶岳、右に鷲羽岳、一番右の白い山体が野口五郎岳。
右に連なる稜線、西鎌尾根を歩いて行くと、、、
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、、槍ヶ岳に至り
右へ大喰岳、中央の台形の山が中岳、右が南岳。。
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北穂高岳は隠れて見えず、、、
左下の赤い屋根の西穂高山荘を登って、写真左のピークが西穂高岳。
右にいって涸沢岳、中央の尖りはジャンダルム〜奥穂高岳。。
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さらに右に目を移すと前穂高岳に明神岳。
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槍ヶ岳から明神岳、凄い景観だねぇ〜
槍から西穂まで縦走した去年の10月を思い出します・・・(^。^)
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さらに上高地を挟んで右の六百山のパノラマ(クリックすると拡大されます)
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北アルプス南部の主役達を眺める贅沢な時間は、アルフリとパンで乾杯!
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ゆっくり景色を堪能していると、、、ゆっくりと登ってきたツアーガイドさんが、
「槍ヶ岳は右に傾いてて、崩れ落ちるのを見てみたい」、、
、、なんて話してるのを聞いてちょと興ざめ(-_-;)

まあ、素晴らしい絶景が、すぐに帳消しにしてくれたけどね(-_^:)
遠くに甲斐駒、富士山から北岳と間ノ岳。日本1、2、3位の標高の山々が見えてたし!
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山頂の端の岩稜で写真を取っているカップルを真似して、、
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ポーズを取ってみたり
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ちょっと怖くて腰が引けてるぞな、、、のんのん君(-。-;)
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右の岩の上に立て!と誰かの声が聞こえてきそうですが、、、
ここまでで充分でしょう!?(^_^;)
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たっぷり1時間近く山頂にいて堪能できました!
続々と登山者が登頂してきて、山頂は混雑してきたので下山しましょう。。
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当初、焼岳小屋から上高地へ降りる計画だったけど、、
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上高地から登山口まではタクシーで4000円近くかかるし、
台風が近づいてくるので早めに下山して都内へ戻りたかった、、
、、ということで、山頂往復にしました。
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緑色の屋根が焼岳小屋で、右下へと伸びる線が上高地への下山ルート。
往復だと焼岳小屋で山バッチが買えず無念なり(v_v)
歩きたかったなぁ・・・

それにしても、焼岳の大噴火は凄まじかったんだろうね。。
火山湖の周りの外輪の異様な形が物語っています。
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あとは降るだけだけど、もし噴火したら、、
ヘルメット被って、全速力で下山しても、どれだけ逃げれるのだろう?
隠れる場所なんてないし、、、なんて、頭を過ぎったりしましたよ。。
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だって、御嶽山の噴火も9月(後半)で、穏やかな登山日和だったしね。

心配が頭を過ぎったのは一瞬で、、サクサク下山。
登りとは違って、目に入ってくるものも変わります。。
けっこう、苔も群生していて、、
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ケンもお戯れ中(^o^)
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よく見かけたけど、ゴマナでいいのかな?
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バッタがピョンピョン跳ねる広場で軽く休憩し、すぐ出発。。
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登りではあまり気づかなかった秋の気配が、陽が高くなって鮮明になってきました。
緑が薄くなり、チラホラ赤く紅葉がはじまています。
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オオカメノキの赤い実
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被写体を求めてゆっくりと下山していると、、、
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、、、目の前に迫り来る異様な雰囲気を醸し出す修行僧??
唖然、呆然、一瞬時間が止まりましたよ(・O・;)
オレンジの袈裟に、菅笠、そして何と言っても「裸足」!!!
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ほんの一瞬ですよ!一瞬!!
開いた口が塞がらない状況になりました。。
コスプレなのか、、本物の僧侶なのかどうか?
勇気を出して「それ裸足ですよね?」と訊ねても、
無言で同行の女性が「変わってるんです、、」と一言だけ。

タイで修行したんですか? とか、袈裟はタイの本場製?とか、
リンゴをかじったら歯茎から血が出ませんか?的に、足の裏から血でません?とか、、、
聞きたいことは沢山あったのに、一緒に記念写真撮っておけばよかったのにぃ、、
圧倒されて何も出来なかった、、、一生の不覚( -_-)

どうやって地下鉄は地下に入ったんだろう?夜も眠れない的に、
興奮冷めやらず歩いていると、、、

あ、あれれ、、何ぃ?
アサギマダラさんが自分たちのまわりをグルグル飛んでました♪
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そうこうしているうちに、、、12時10分 登山口に到着。
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歩いた距離6,5km、時間5時間(休憩含まず)。
北アルプスまで来て、こんなに短い山行は初めてでした。

帰り際に昼ご飯を道の駅でいただきます。
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やっぱり山賊焼きでしょう!
今回は冷やしうどんにトッピングしていただきましたよ。
私は冷やし蕎麦だったけど、うどんの方が美味しいかもしれません、、、
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デザートで締めるのはリンゴソフト!
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う、うみゃい、、、
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あとは汗を流してさっぱりするだけ。
いつもは梓湖畔の湯に入るんだけど、今回はココ!
竜島温泉せせらぎの湯!
3年前に改装したようで、とっても綺麗かつ510円で安い!
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冷たい飲み物もタダだし、コスパ高し!
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道路脇に小さな看板しかないので見逃しがちです。。
今回知ったのは、快速山行ご夫婦「いちにち」blogの記事からでした!
https://amitsuka.exblog.jp/30747396/
いつも参考になる情報助かります。

温泉から上がり渋滞情報をチェックすると、いつも通りの中央道は渋滞中。。
都心に近づくにつれ雨脚は強くなり、笹子トンネルを抜けると土砂降りの雨、、、
台風が近づいてきてるねぇ、、
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それでも風は強くなく、小仏トンネルを抜けて八王子に着く頃には雨も止みました。
車が洗車したようにキレイになって嬉しい♪

秋の気配を感じた北アルプスお手軽登山は、
修行僧の謎が、快晴と青空と絶景の記憶を全部もっていってしまいました。。。


ちなみに、インスタグラムでイラストを公開したら、、
「富士山で東南アジア系の複数名が裸足で登ってた」という目撃情報があったかと思いきや、
船窪小屋の小屋番さんから、「この人、うちの小屋に泊まったことあるよ」っとコメントあり。
その時は普通の登山のウェアで、足元は5本指シューズだったそうです。

コスプレイヤーか本当の修行僧か?
ますます謎は深まったのでした・・・(-。-;)


これにて百名山57座目。

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今回の山行記録
●山行日  2019年9月8日(日)
●山域   北アルプス南部
●メンバー 2名
●行動時間 5時間55分(休憩1時間5分)
●ルート  6.5km
      新中ノ湯登山口(6:15)〜広場(7:35)(7:45)〜焼岳北峰(9:00)
      (9:50)〜広場(10:50)〜新中ノ湯登山口(12:10)
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